気持ちよく晴れ渡った秋空を見上げていると、日常の忙しさや煩わしさからもひと時解放される気分になりませんか? 澄み切ったこの高い青空を飛んで、つばめたちが南の国へと戻っていく時期、9月18日から22日は七十二候「玄鳥去(つばめさる)」となります。 春先に日本にやってきて子育てを終えたつばめが冬を過ごすために向かう先は、東南アジアやオーストラリアなど。 くちばしの
朝、窓を開けるとひんやりとした秋の気配感じるようになりました。七十二候では9月13日から17日の期間を鶺鴒鳴 (せきれいなく)と呼んでいます。 冬鳥であるセキレイの鳴き声は秋到来の知らせでもありましたが、現在日本では1年中セキレイが見られるようになっています。 セキレイには「ハクセキレイ」「セグロセキレイ」「キセキレイ」の3種類がいますが、30年にわたる調査で
9月に入りました。七十二候は9月3日から7日までが処暑の末項禾乃登 (こくものすなわちみのる)、穀物が実る秋になったことを表しています。 穀物を総称する「禾」という文字は、粟(あわ)の穂がたわわに実った様子が文字になったものとされています。農作物が豊作になることを表す「五穀豊穣」という言葉がありますが、日本で五穀と言えば粟の他、米、麦、豆、黍(きび)または稗(
8月もいよいよ最終週に入りました。 七十二候は8月28日から9月2日までが処暑の次項「天地始粛(てんちはじめてさむし)」となります。 厳しい暑さもようやく落ち着き、ほんの少しずつ秋の気配が拡がり始める頃を表しています。日中、太陽の元では夏の暑さがまだまだ続いていますが、朝早く起きて外に出た時、仕事帰りに夜道を歩いた時、どこかに隠れている「小さな秋」を探してみる
お盆休みが終わっても厳しい暑さが続いていますが、二十四節気は8月23日、「この日を境に暑さも落ち着く」とされる処暑に変わり、七十二候は初項「綿柎開 (わたのはなしべひらく)」となります。 綿は7月から9月にかけて黄色の花を咲かせ実をつけます。綿を包んでいる「柎(花のがく)」が開き始め、ふわふわの白い綿毛(わたげ)が見え始めるのが「綿柎開」の頃です。綿は肌当たり
お盆休みで帰省中という方もいらっしゃることでしょう。 8月13日から17日は、七十二候では「寒蝉鳴 ひぐらしなく」となります。 薄暗くなって少し気温が下がった夏の夕方、美しく響き渡る「カナカナカナ」という鳴き声に感傷的になってしまうなんてことはありませんか? 実はこの「カナカナカナ」は雄セミが雌セミに向けて歌う愛の言葉で、鳴いているのは全て雄のセミです。 心に
七十二候は8日から12日までが立秋の初項、涼風至(すずかぜいたる)で、夏の暑い風が少しずつ秋の涼しい風に替わり始める頃とされています。 「伝統的七夕(旧七夕)」と呼ばれる旧暦の7月7日は、現在の暦に合わせると毎年日付が変わりますが、今年は8月7日で「月遅れの七夕」と一致しています。天気がよければ月が沈んで空が暗くなった頃、おり姫様(こと座のベガ、織女星)と彦星
7月も残りわずかとなりました。8月2日から七十二候は夏の最後の候、集中豪雨や夕立などの夏の激しい雨が降る頃を表す大雨時行(たいうときどきふる)に入ります。 今年は既に各地で記録的な豪雨となっています。七十二候を毎週見ていると、美しい自然の移り変わりだけでなく、時には自然の厳しさについても知らせてくれることに気が付きます。 これ以上の被害が出ないことを祈ると同時
連日の蒸し暑さで体調を崩されてはいませんか? 今日は1年で最も暑い時期とされる「大暑(たいしょ)」。 大暑のイベントとして用意された氷柱を、動物たちが抱きかかえる微笑ましい様子は毎年ニュースなどで取り上げられています。二十四節気では今日から立秋までを暑さのピーク「大暑の時期」、七十二候は27日までを大暑の初項、桐の花が卵形の実を結び始める頃を表す「桐始結花 (
昨日は海の日、夏休み直前の連休になりました。 七十二候は明後日18日から22日を春に生まれた鷹の幼鳥が巣立ちのために飛び方や獲物の捕り方などを学ぶ「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」と言います。 見落とすことなく熱心に探し出す様子や鋭い目つきを表す「鵜の眼鷹の眼」という言葉は、「鷹」や鵜飼で知られる「鵜」の獲物を狙う時の様子や目つきに由来した言葉です。 鷹