2月も最終週となりました。七十二候は昨日2月24日から28日まで春霞がたなびき始める頃を表す「霞始靆 かすみはじめてたなびく」の時期となります。 湿り気を帯びた南風が吹くようになり、空がぼんやりと遠方がはっきり見えないという早春の気象現象が起こりやすくなります。 霞んだ空を見上げて憂うつな気分になってきたという方もいらっしゃることでしょう。 花粉の飛散が本格化
「建国記念の日」、2月最初の祝日をいかがお過ごしでしょうか? 七十二候は2月14日から2月18日までの期間「魚上氷 うおこおりをはいずる」となります。 凍っていた川や湖が春先の陽射し照らされ、割れ始めた氷のすき間から魚が水の外へ飛び跳ねる頃とされています。 厳しい冬の冷たさがゆるみ始めた川の中で、魚がゆったりと泳ぐ季節が近づいています。さて魚上氷が始まる2月1
1月も最終週となりました。毎週お伝えしている七十二候も1月30日(木)から2月3日(月)までの大寒末候「鶏始乳 にわとりはじめてとやにつく」が72番目の最終候となります。 暦の上では春目前というわけです。 自然の状態にある「にわとり」は春が近づき日照時間が長くなるにつれて卵を数多く産むようになると言われています。 気温が低い時期には水を飲まずにエサを食べるため
早いもので1月も半ばに入ります。 七十二候は1月16日から19日まで「雉始雊きじ はじめて なく」、繁殖期を迎えたオスの雉(きじ)が「ケッケーン」というこの時期特有の鳴き方でメスに求愛する季節となりました。 明日15日は「小正月」。 今年1年間お守り下さる年神様(歳神様)をお迎えした元日「大正月」に始まったお正月行事も明日の小正月で全て終わります。 明日、各地
一段と寒さが厳しくなってきました。七十二候は12月12日から16日まで「熊蟄穴 くまあなにこもる」、熊など動物たちが冬眠を始める時期を表しています。 また、今日12月10日はスウェーデンンの首都ストックホルムでノーベル賞の授賞式が開催され、リチウムイオン電池を研究・開発した吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞されます。授賞式後の晩餐会ではスウェーデン料理がふるまわ
12月に入り令和元年も残すところ1か月となりました。 七十二候は12月2日から6日までの期間、橘の実が黄色に色づき始める頃を表す橘始黄たちばなはじめてきばむとなります。 橘は1年中緑の葉を茂らせる常緑樹。枯れることのない永遠の象徴として古くから宮中や神社に植えられています。 また、お雛様を飾る時に「左近の桜、右近の橘」と口ずさみながら位置を確認することはありま
11月も残すところ10日、今週末の勤労感謝の日は今年最後の祝日です。 七十二候は昨日11月18日から21日まで金盞香(きんせんかさく)の時期となりました。この「きんせんか」は3月~6月に最盛期を迎えるキク科の黄色やオレンジの金盞花(別名ポットマリーゴールド)ではなく、6枚の花びらの真ん中に黄金の杯「金盞」のような副花冠をもつ水仙のことです。 上品で優しい香りと
今年も残すところ2か月となり今週金曜日は「立冬」、暦の上ではいよいよ冬の始まりです。 七十二候は立冬を迎える11月8日から12日までが「山茶始開(つばきはじめてひらく)」、山茶花(さざんか)が咲き始める頃となりました。 花びらを一枚ずつ散らす山茶花は色が無くなるこの時期の庭を明かりのように優しく照らす、心温まる赤色です。 肌寒さが増すこの時期はお鍋が美味しくな
10月も残り3日となりました。七十二候では本日10月29日から11月2日まで、霎時施(こさめときどきふる)の時期となります。 霎(こさめ)は小ぶりの雨を指す「小雨」ではなく冬の季語でもある「時雨(しぐれ)」のこと。ぱらぱらと降ってきたかと思うと、急に青空が出てくるなど、短い時間にめまぐるしく変化する、秋から冬の始めにかけての季節に特有の通り雨のことです。 霎が
季節の変わり目で、不安定な気候が続いていますね。 10月24日から28日まで七十二候は霜始降 (しもはじめてふる)の時期となります。 朝晩の冷え込みが厳しくなり、北国や山里では早朝の草木や地面に氷の結晶「霜」が初めて降りる頃とされています。 また、本日は天皇即位の祝日の日ですが日本のお祝いの席に欠かすことのできない「祝鯛」は一般には真鯛(まだい)