12月も半分が過ぎ寒さも一層厳しくなってきました。 この時期七十二候では12月17日~12月21鮭魚群(さけのうおむらがる)にあたります。 川で生まれ海に出た鮭が、産卵のために回遊している広い海を離れて3~4年ぶりに生まれた川の上流へと戻るのがちょうど今の季節です。 迷うことなく生まれた川へと戻ることができる理由ははっきりとは分かっていませんが、太陽コンパス説
いよいよ12月に入りました。 重く垂れこめた冬の雲に天地の気がふさがれ、「真冬」が始まるとして七十二候では12月7日~12月11日のこの時期を「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」と呼んでいます。 空は灰色の厚い雲に覆われ、地上の生き物たちは寒さにじっと身をひそめる。 全ての生命活動のスピードがスローダウンする季節ですが、「師走」を生きる私たちの毎日はとても慌た
10月も残すところあと2日になりました。 11月2日~6日の時期を七十二候では「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」と呼び、文字通り「もみじや蔦が黄葉する」ように、山々が美しく色づく晩秋を迎えたことを表しています。 今現在は北海道が紅葉の見ごろを迎えていますが、これから2カ月近くをかけて紅葉前線はゆっくりと南下していきます。 黄色に染まる銀杏やもみじの燃えるような赤は
一雨ごとに秋が深まっているようです。 七十二候では10月8日から鴻雁来(こうがんきたる)と呼ばれる時期に入りました。 去年もFacebookで紹介をしていますが、この秋七十二候の45番目「玄鳥去(つばめさる)」で南方に帰ったツバメと入れ替わるように、今回の49番目「鴻雁来(こうがんきたる)」は日本で冬を越す雁(がん)が北方から渡ってきました。 春になると13番
10月に入り衣替えの季節ですね。 気温の高い日が続くこともあり、学生服の夏服から冬服への衣替えも移行期間を2か月設けたり、夏服と冬服の間に丁度いい間服を採用したりなどの対策をとる学校が多くなっているようです。秋が深まる10月3日~7日ごろを七十二候では「水始涸」(みずはじめてかるる)と言い、稲穂が実る時期、稲刈りに備えて畦(あぜ)の水口を切って田を乾かす様子を
昼と夜の長さがほぼ同じとなる「秋分の日」、この連休はお出かけ先で「秋」を感じられた方もいらっしゃるでしょう。 七十二候では9月28日から蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)と呼ばれる秋分の次候が始まります。「虫たちが冬に向けての準備を始める時期」を表していますが、昆虫の越冬には3つのスタイルがあることをご存知でしょうか? カマキリの様に秋に卵を産んで命を次世代に
「残暑お見舞い申し上げます」今日、この挨拶についてハッと気づかれた方はマナーの達人です。 「暑中見舞い」が「残暑見舞い」へと切り替わるのが今日8月7日、二十四節気の「立秋」で、暦の上では暑さの頂点とされる日です。 これからの時季、夏の暑い風が少しずつ秋の涼しい風に替わっていくことから、七十二候では8月7日から8月12日頃までを涼風至(すずかぜいたる)と呼んでい
平成30年7月豪雨と名付けられた集中豪雨、観測史上最高という連日の暑さ。 厳しい夏となった7月もようやく終わろうとしています。 時として夏の雨が激しく降る頃という意味で、8月2日からの5日間を七十二候では、大雨時行(たいうときどきふる)と呼んでいます。 最近は夏の暑さに「涼」をもたらす「夕立」というより「ゲリラ豪雨」といった激しい雨が多くなり、立秋前のこの時期
6月も最終週になりました。 七十二候では6月27日から7月1日までを「あやめの花が咲く頃」として菖蒲華(あやめはなさく)と呼んでいます。 「菖蒲」というと端午の節句に菖蒲湯にする「しょうぶ」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、「しょうぶ」はサトイモ科、「菖蒲 あやめ」はアヤメ科の植物です。 1年前にも紹介しましたが、アヤメ科の植物である、菖蒲(アヤメ)、杜若
今週木曜日21日は1年の中で昼の長さが最も長くなる夏至で、昼が最も短くなる冬至(今年は12月22日)と比べると5時間ほども昼が長くなると言われています。 この21日から26日までを七十二候では乃東枯(なつかれくさかるる)と呼んでいます。 「乃東」は夏に枯れる草と書いて「夏枯草(かこそう)」とも呼ばれる「靱草(ウツボグサ)」のことで、夏至を迎える今頃、紫色に咲い