







TOP > beautyletter > 秋の冷えと乾燥が招く「かかとのひび割れ」
10月も残り3日となりました。七十二候では本日10月29日から11月2日まで、霎時施(こさめときどきふる)の時期となります。
霎(こさめ)は小ぶりの雨を指す「小雨」ではなく冬の季語でもある「時雨(しぐれ)」のこと。ぱらぱらと降ってきたかと思うと、急に青空が出てくるなど、短い時間にめまぐるしく変化する、秋から冬の始めにかけての季節に特有の通り雨のことです。
霎が降るごとに紅葉した木々の赤や黄色が少しずつ薄くなり、ホッとできる陽射しのぬくもりも少しずつ消えていきます。
10月の向こう側には冬の扉がゆっくりと開き始めているようです。
季節が変わるこの時期に旬を迎える「畑のくり」と呼ばれる野菜、皆さんわかりますか?芽の形が鍬(くわ)に似ていることから「鍬芋」と呼ばれていたものがいつの間にか略されるようになった「くわい(慈姑)」です。
お正月、お節料理の煮物に使われる食材と聞けば思い出される方も多いことでしょう。くわいの旬は11月から2月。
お正月に向けての11月の下旬から12月の中旬が出荷のピークとなります。
茎の先に芽が見えることから「芽出たい(めでたい)」食材とお節料理に使われますが、体の余分な水分と塩分を排出するカリウムを豊富に含み心筋梗塞や脳卒中の予防になる他、葉酸が含まれることから血流が改善され、動脈硬化の改善や美肌効果も期待できるとされています。
ご家庭の食卓にはなかなか上ることのない食材ですが、煮物の他にも素揚げや天ぷらでも美味しく食べられます。
お正月だけの食材にするには「勿体ない」野菜なのかもしれません。さて肌寒さを感じる季節になると「かかとのひび割れ」や「かかとのごわつき」が気になり始めませんか?ガサガサがひどくなる前に「かかとケア」を始めましょう。
あなたのかかとがガサガサになってしまわないか、「かかと危険度」をチェックします。当てはまる項目をチェックして下さい。
□ 今年の夏、サンダルは履かなかった
□ スニーカーやフラットシューズ、ローヒールを履くことが多い(ハイヒールは履かない)
□ 家にいる時もソックスやフットカバーを着用している
□ お風呂上りはかかとにも保湿クリームを欠かさない
□ どちらかというと冷え症ではない
□ 入浴はシャワーで済まさず湯船につかる
□ ストッキングが「かかと」から伝線したことはない
□ 生理不順ではない
□ 夜はぐっすり眠れる
チェックが10個 「かかと危険度」 0% やわらかかかとをキープして下さい。
チェックが7~9個 「かかと危険度」20% お休み前に必ずかかとに触れて下さい。
チェックが4~6個 「かかと危険度」50% 乾燥の季節は保湿ケアを特にしっかりと。
チェックが1~3個 「かかと危険度」75% 冷やさず潤す、毎日のケアを忘れないで。
チェックが0個 「かかと危険度」100% ガサガサかかとはすぐに対策が必要です。
かかとが荒れる主な原因として以下の4つが考えられます。
足の裏には皮脂を分泌する皮脂腺がないために、体の他の部位よりも乾燥しやすい状態にあります。また顔や手はケアをしていても、かかとにまで日焼け止めを塗っているという人は少なく、素足にサンダルを履いて夏中浴び続けた紫外線の影響で、かかとはさらに乾燥し、かかとの角質は厚く硬くなってしまいます。
人が立った状態にあるとき、かかとは全体重の70%を支えていると言われています。多くの体重を支えながら、ソックス、靴、着地点とも摩擦が発生しています。その刺激からかかとを守るためにかかとの角質は厚くなっていきます。ハイヒールはかかとをさらに圧迫するため、かかとの荒れの原因となります。
顔の皮膚が28日で生まれ変わるところ、足の裏では120日かかると言われています。
肌に比べても新陳代謝に時間がかかるうえ、加齢や紫外線の影響でさらにターンオーバーが遅くなると角質が溜まりやすく、肌が硬くなりがちです。硬くなった肌が荒れたり、ひび割れを起こしたりするのです。
体に冷えがある場合はさらに血行が悪くなるため、足裏の肌の代謝も更に悪くなります。代謝が滞って古い角質が剥がれ落ちないと、さらに分厚く、硬い、ゴワゴワのかかとになってしまいます。
かかとは腰、子宮や卵巣などの生殖器の反射区(体のある器官、内臓に繋がっている末端神経が集まった箇所)とされています。「腰痛」「生理不順」などといった不調がかかとの荒れとして現われることがあるとも言われています。
乾燥を防ぐために、靴下やストッキングをはく前、お風呂上り、お休み前にクリームなどで保湿をすることが大切です。靴ずれや足が靴の中でぶれると摩擦が生じて角質が厚くなるため、自分の足にフィットした靴を選びましょう。かかとのためにはヒールは2~3cmまでがいいとされています。
(足指の付け根と付け根の間、左右4個ずつ)
1.足の甲側と裏側から親指と人さし指で各足指の間を押すようにしてもむ。
その後、老廃物を流すように指先にむけてマッサージ。
2.足の指と手の指を握手のように組んで、足首から全体を回して刺激する。
1.長めのフェイスタオルを水に浸し、しっかりと絞ってから電子レンジで1分程度加熱する
2.かかとを蒸しタオルでくるむ
3.蒸しタオルが冷えたらタオルをはずす
4.かかとをマッサージしながら保湿クリームを塗りこむ
5.コットンの靴下をはいてそのまま寝る
かかとのケアは体の冷えを解消することが大切です。
この時期から冷えによる体の悩みがある方は、早めに解消しておきましょう。
またかかとのごわつきが気になるあなたには、心身全体のバランスを整えることで本来備わっている自然治癒力を高める未病ケア「スイナマッサージ」をご紹介いたします。自己回復力を高める東洋医学の理論に基づいたオールハンドのトリートメントは中国やインドなどで古くから受け継がれてきた伝承療法の考え方を取り入れたケア。「気・血・津液」のバランス、循環を整えることで、リラックスして頂きながら、こりやむくみを解消し全身の代謝を高めていきます。体調や目的に応じてお選びいただける4種類のケアの中からコンディショニング&ボディシェイプを選択して頂くと、骨盤まわりの冷えて凝り固まった深部筋を温めほぐすことで下半身の代謝を高め、腹部、腰~脚をすっきりしたラインに整えます。代謝のアップはかかとのごわつきを改善する他、腹部、下腹の引き締め、脚の疲れやむくみ解消にも効果的です。冷えや乾燥が気になる季節、健康や美容についてのお悩みは、サロンスタッフまでお気軽にご相談ください。