







TOP > beautyletter > 寒い季節も要注意。乾燥肌を引き起こす「かくれ脱水」
早いもので1月も半ばに入ります。
七十二候は1月16日から19日まで「雉始雊きじ はじめて なく」、繁殖期を迎えたオスの雉(きじ)が「ケッケーン」というこの時期特有の鳴き方でメスに求愛する季節となりました。
明日15日は「小正月」。
今年1年間お守り下さる年神様(歳神様)をお迎えした元日「大正月」に始まったお正月行事も明日の小正月で全て終わります。
明日、各地でお正月飾りや書初めを焚き上げる「左義長(さぎちょう)」が行われ、その煙にとともに年神様は天上に戻っていくとされています。
左義長は「どんど焼き」「とんど」と呼ばれることもあり、その火でお餅などを焼いて食べると無病息災で過ごせると言われています。
また、小正月には邪気をはねのける赤い色の食べ物「小豆(あずき)」を使った小豆粥(あずきがゆ)を食べる習慣もあります。
10月から2月にかけて、まさに今旬を迎えている「小豆」。
魔除けの意味を込めて食べる小豆ですが、素晴らしい美容効果があることをご存知ですか?
強力な抗酸化作用を持つことで知られアンチエイジングに欠かすことのできない「ポリフェノール」が含まれる食品と言えば「赤ワイン」を思い浮かべる方が多いでしょう。実は小豆100g中に含まれるポリフェノールの量は赤ワインのなんと1.5倍。また、ごぼうの3倍含まれる食物繊維は不溶性と水溶性のバランスがよく、その他にもむくみをとり中性脂肪を低下させるサポニン、ホルモンを活性化させる亜鉛、貧血予防の鉄分なども含まれ、小豆は女性に必要な栄養素の宝庫ともいえる食品なのです。
小豆の最高級品と言えば兵庫県・京都府を中心に栽培されている「丹波大納言小豆」でしょう。
豆の皮が薄く大粒、風味香りに優れる丹波大納言小豆ですが、栽培と収穫に手間がかかるため全国の小豆流通量のうちおよそ0.7%とその希少価値は益々高まっています。お正月の準備やお客様の対応など、松の内を忙しく過ごした女性がようやくホッとできる小正月。お茶の時間には少し贅沢な小豆を使ったお菓子はいかがでしょう。
さて、寒さが一段と厳しくなるこの時期に、肌荒れや乾燥肌がひどくなっていると感じることはありませんか?その原因は寒い冬にも密かに進行する「かくれ脱水」にあるかもしれません。
「かくれ脱水」の症状がないか、簡単にセルフチェックをしてみましょう。
□ 最近、化粧のノリがよくない
□ 指先がカサカサと乾燥している
□ 指先や足先が氷のように冷たい
□ 指先で反対の手の甲の皮膚をつまんで放した後、元の形に戻るまでに3秒以上かかる
□ 親指の爪先を押さえて手を放した後、赤みが戻るまでに3秒以上かかる
□ 靴下を脱いだ後に、ゴムの跡が10分以上も消えないで残る
□ 口の中が乾燥して食べ物が飲み込みづらい。口の中が粘つく
□ 便秘気味である
□ 最近、だるさを感じる
□ 立ちくらみやめまいを感じることがある
3つ以上の症状があったら「かくれ脱水」の可能性があります。
「何等かの原因によって、体液が失われた状態」が「脱水」と呼ばれる症状です。「かくれ脱水」とは、このまま進めば軽度の脱水症状になる前段階にありながら、本人は脱水症状を自覚していないケースです。
体液の約3%以上が失われる「脱水症」では「めまいやふらつき」といった症状が出ますが、体液が1~2%程度失われた「かくれ脱水」の段階では
肌の乾燥や口の渇き、体のだるさなどといった睡眠不足や疲れからくる体調不良と区別がつかないような不調なので、夏のイメージが強い「脱水」が起きていると思わず見逃されてしまうことが少なくないのです。
脱水症状になると、全身に流れる血液量が少なくなるとされています。
血液によって体の隅々にまで運ばれていた酸素や栄養分が行き届かなくなると肌乾燥が進み、肌にハリがなくなり小じわの原因となります。また、血液によって運びだされる老廃物が肌の内部に留まることにより、肌荒れ、シミが生じるようになるのです。
12月から2月にかけて、1年のうちでも最も空気が乾燥する
暖房器具のしようによって室内がより一層乾燥する
気温が低いため、のどの渇きを感じにくく夏に比べて水分の摂取量が減る
マスクをすることが多いと更にのどの渇きを感じない
コートやセーターなどの厚着で電車内などでは思った以上に汗をかいている
また、利尿作用の高いアルコールを大量に摂取する、不規則な生活、極端な食事制限を含むダイエット中という方も、「かくれ脱水」になりやすいと言われています。
加湿器などを利用して、室内の湿度が50%以下にならないように注意することが大切です。また、外に出ている際はマスクなど効果的です。
「何か飲みたい」と感じる時は体内の水分不足が進んでいる状態です。
起床時、仕事の休憩時、食事の時間、散歩の前後、入浴時、就寝前など日常生活の中で水分補給のタイミングを決めて、無糖、ゼロカロリー、カフェインレスの飲み物をコップ1杯(200ml程度)、こまめに補給しましょう。
また、アルコールやコーヒーは水分ではあるものの利尿作用が高く、加えてアルコールの分解には体内の水分が必要となります。飲み物の種類によってはかえって脱水を進行させることにもなりかねません。アルコールを飲む場合は同時に食事をする、コーヒーや紅茶の大量摂取に気を付けるなど注意が必要です。
1日合計では1L以上になると言われる食事からの水分摂取も重要な水分補給です。
パンにバター、ご飯にふりかけなどといった水分量の少ない食事ではなく、スープや汁物を添えたバランスの良い食事を心がけましょう。寒い季節には鍋料理や煮込み料理などで、野菜やキノコ類、肉、魚など水分量の多い食材使うこともおすすめです。また旬を迎えているミカン、流通量が増えるイチゴなど新鮮でジューシーな果物も水分補給に最適です。
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