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セルフケア

虫よけ効果からニオイ対策まで!暑い時期に大活躍「ハッカ油」

連日の蒸し暑さで体調を崩されてはいませんか?

今日は1年で最も暑い時期とされる「大暑(たいしょ)」。

大暑のイベントとして用意された氷柱を、動物たちが抱きかかえる微笑ましい様子は毎年ニュースなどで取り上げられています。二十四節気では今日から立秋までを暑さのピーク「大暑の時期」、七十二候は27日までを大暑の初項、桐の花が卵形の実を結び始める頃を表す「桐始結花 (きりはじめてはなをむすぶ)」に入りました。

桐というとその軽さや防湿・防菌効果など優れた特性を活かした「桐たんす」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、「琴」の材料となることはを存知でしょうか?

中国から伝わった琴()は高貴な楽器として龍に見立てて作られていて、各パーツには龍頭、龍尾、竜眼、龍舌など龍にちなんだ名前が付けられています。桐材を焼いて擦りあげると龍の鱗(うろこ)に似せることができるため、桐が用いられていると言われています。琴をご覧になる機会があったら「桐」の使われ方にもぜひ注目して下さい。桐始結花の最後の日27日は「土用 丑の日」です。立秋の前約18日間を「土用」と言いますが、その土用に十二支を当てはめて丑に当たる日に柿の葉などを入れた薬湯(丑湯)や土用灸と呼ばれるお灸、また「う」のつくものを食べると夏を元気に乗り切ることができると言われています。スタミナがつく「うなぎ」は有名ですが、「梅干し」「うどん」「瓜(うり、きゅうり)」など、食欲が落ちる暑い時期でも食べやすいものも並びます。一方、土用に「土を犯すこと(土を掘り越す)」は避けるようにと言われています。この期間は土の神「土公神(どくしん)」が支配しているため、農作業などの他、建物の建築でも基礎工事などの日程をずらすことがあるようです。さて、少しでも爽やかに心地良く過ごしたい土用の時期におすすめしたいのが「ハッカ油」。気になるニオイ対策にも注目です。

 

ハッカ油とは?

 

ハッカ(ミント)には多くの種類がありますが、香料として精油を採るために栽培される「ハッカ」は大きく3つの種類に分けられます。
①和種ハッカ(Japanese mint) 

メントール含有が高く、タバコのメンソールフレーバーなどにも使用される

②洋種ハッカ(Peppermint)

適度な辛みがあるため歯磨き粉として使用される

③オランダハッカ(Spearmint) 

特徴的な甘みからガムや菓子に使用される

 

これらの大きな違いとしては、苦み成分や甘味を感じるかによって料理やお菓子、薬やアロマに向いているなどが変わってきます。

「ハッカ油」は乾燥させたミントの葉から抽出された植物油のことですが、ハッカ油の含有量が最も多いとされる和種ハッカでも12%程度しか含まれず、約10Kgのハッカ油を得るためには最低でも300坪近くの畑に栽培された500㎏程度のミントの葉が必要になります。葉から油を抽出すれば、運搬の荷物が非常に小さくなることから、「薄荷(薄い荷物)」と呼ばれるようになったという説もあります。

ミント特有の清涼感と爽やかな香りは今の時期に嬉しい様々な効果をもたらしてくれます。主な成分と効能は、
✓L-メントール

ハッカ油の70%から90%を占める代表的な成分で、体の冷感を引き起こすスイッチを刺激するとされます。

・口臭、体臭の予防

・頭痛、肩こりをやわらげる

・痛みやかゆみをやわらげる

・眠気さましやリフレッシュ

などの効能があげられます。

 

✓メントン

ハッカ油の21%ほどを占めている成分でメントールと同様に清涼感を誘発します。

✓リモネン

抗菌作用、免疫力の強化、リラックス効果、快眠促進効果など多様な効果があるとされるファイトケミカルの一種です。

 

暑い時期の「ハッカ油」の選び方と使い方

 

ハッカ油を選ぶ際は、肌に触れたり口に入れることもあるので、天然成分か合成成分かどうかをまずはチェックしましょう。国産のものであればほぼ天然成分でありますが、輸入品はほとんどがエタノールなどの合成成分が含まれています。

天然成分のほうが上記で伝えたような効能が高く、少量でより効果を実感できると言えます。

また国産で有名な産地と言えば北海道の北見市や滝上町で、どちらも和ハッカを生産しており、クリアで清涼感のある香りが特徴です。

便利な希釈タイプもありますが、モノによっては余分な成分が入っていることもあるので購入されるなら原液タイプを購入し、自分で希釈するのがおすすめです。

では、そんなハッカ油はどのように使用するのがいいのでしょうか?

 

①防虫スプレーとして

天然素材の防虫スプレーとしてこの時期大活躍です。
外出時に体に吹きかけることはもちろん、人の出入りのある扉や網戸に吹きかけると虫 を寄せ付けません。また、キッチンのごみ箱にスプレーすればコバエ予防に加えて、ミントの香りで消臭効果も期待できます。

 

②口臭予防に

ハッカ油を1滴たらしたコップ一杯の水で口をゆすぎます。口の中のネバつきを抑えて口臭を予防し、スッキリとリフレッシュできます。口の中に入れて使用する際は「食品添加物」の記載のあるハッカ油を選ぶと安心です。

 

③汗を抑えながら、体臭予防に

帽子の内側などにハッカ油をひと吹きするとミントの爽快感でいつもより涼しく感じられます。

湯船に2~3滴のミントを垂らすと、湯上りの「スー」とした爽快感が癖になるミントバスになります。汗を抑えながら肩こりや腰の痛みを和らげる効果もあるとされます。

 

④移動中の酔い止めに

飛行機や車での移動中に気分が悪くなってしまった場合、ハッカ油をスプレーしたハンカチを鼻に軽く当てると酔い止めとして効果的です。

 

⑤アロマオイルとして

希釈したハッカ油をベッド周りやエアコンのフィルターなどにスプレーすると、爽やかな香りが拡がる一方、消臭効果で嫌なニオイもなくなります。 

 

使用上の注意点

 

△原液では刺激が強すぎる

原液のまま使用すると、肌荒れを起こしたり痛いほどの刺激を感じたりすることがあります。ハッカ油を希釈する時にも手袋使用する、現役が手に付いてしまった時にはすぐに水道水で流すなど注意が必要です。1滴、2滴とたらす以外は、ホホバオイルなどで希釈して使用するようにしてください。

 

△保管容器に注意

ハッカ油はプラスチックの一種である「ポリスチレン (PS)」を溶かす性質があります。希釈液を入れるスプレー容器の材質、はガラス、ポリエチレン (PE)、ポリエチレンテレフタラート (PET)の物を選びましょう。希釈したハッカ油は1週間から10日程度で使い切る様にしましょう。

 

△ペットに注意

植物由来の油を代謝・解毒する機能が備わっていない小動物は、精油が体内に入ることで中毒症状を引き起こすことがあります。猫は「リモネン」を分解することができないので注意が必要です。

 

 

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