肌の潤いを守るための栄養素

健康的で美しい肌のために必要な栄養素としては、タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルがあります。

肌の潤いを保つ場合、全ての栄養素をバランス良く摂取することがコツです。

タンパク質

タンパク質は、肌のハリや弾力を保つのに必要なコラーゲンを合成する役割を持ちます。コラーゲンが不足すると肌だけでなく、髪や筋肉などにも影響を及ぼすため、意識的にタンパク質を摂取するよう心掛けましょう。

脂質

脂質は身体を動かすためのエネルギー源です。不足すると肌や髪の乾燥につながります。

脂質には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類があり、不飽和脂肪酸は体内で合成できないことから必須脂肪酸と呼ばれます。このうち、肌のために摂り入れたいのは不飽和脂肪酸です。

炭水化物

炭水化物の主成分である食物繊維と糖質のうち、糖質は新陳代謝を促進します。ただし、摂り過ぎるとシミや黄ぐすみなどの原因になります。

食物繊維は腸内環境を整えるための栄養素です。糖質の吸収を抑えたり、乳酸菌を活性化させたりする働きを持ちます。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分類でき、両方をバランス良く摂取するとより効果が発揮されます。

ビタミン

ビタミンは他の栄養素の吸収や代謝にかかわるものです。13種類のうちビタミンA・C・Eは抗酸化作用を持っており、3つを合わせて摂取すると効果が高まります。

特にビタミンA・Cは肌の潤いを保つ働きがあるため、積極的な摂取がおすすめです。

ミネラル

ミネラルにはカルシウム・鉄・亜鉛・ナトリウムなどがあります。体内で合成できないため、日々の食事から補います。

肌の乾燥対策に取り入れたい食材

肌の乾燥が気になる際、以下のような食材を取り入れることもおすすめです。

卵

ほぼ全ての栄養素を含み、タンパク質やビタミンA・B・D、ミネラルを一度に摂取できます。肌の乾燥をはじめ、脳や目などの健康維持にも役立ちます。

納豆

納豆に含まれるビタミンB2や大豆イソフラボンは、腸内環境を整える働きがあります。また、乳酸菌などの善玉菌も多く含まれています。

海藻・こんにゃく・ごぼうなど、善玉菌のえさとなる食物繊維やオリゴ糖を含む食品と一緒に食べると効果的です。

牡蠣

牡蠣はビタミンやミネラルだけでなく、亜鉛を多く含む食材です。亜鉛にはタンパク質の合成を促す、酵素を生成する、皮膚・粘膜の機能を正常に保つといった働きがあります。

肌に潤いを与えるには、栄養素をバランス良く摂ることが大切です。しかし、忙しいときや疲れているときは食事に気を遣う余裕がないかもしれません。食事からの摂取が難しい場合は、適宜サプリメントやドリンクなどを活用することも一つの方法です。