







TOP > beautyletter > 鱈で健康的な年末年始を
今年も残すところ1週間を切り、間もなく2017年が終わりを告げようとしています。
今の時期は七十二気候では「麋角解」(さわしかつのおる)と言い、大鹿の角が落ちる時期だとされています。
しかし、日本にいる鹿の角が落ちる時期は春で、今の時期ではありません。どうして今の時期に鹿の角が落ちるのでしょうか?
これには諸説ありますが、中国では神獣とされ今では野生絶滅となっているシフゾウが大鹿の正体だと言われています。
このシフゾウは鹿、牛、馬、ロバそれぞれの要素を持っていますが、この四つの動物のどれにも似ていないことから「四不像」という名前になりました。(実際は鹿科となります。)
日本でも明治時代に伝説の霊獣として、上野動物園に持ち込まれ、現在では東京の多摩動物公園、広島の広島市安佐動物公園、熊本の熊本市動植物園で実際にその姿を見る事ができます。
そんな伝説の霊獣が角を落とす今の時期にぜひ取り入れていただきたいのが、今が旬を迎える「鱈」(たら)です。
鱈は字のごとく、雪のように身が真っ白なのが特徴で、寒い北の海に生息しているので、日本では北海道産が多く見られます。
しかし国産の鱈は値段が高くなりつつあるので現在スーパーでは外国産も多く出回っています。
この「たら」は「たらふく食べる」ことから名付けられたとされるほど、鱈は口が大きく大食漢の魚です。
しかし鱈自体は低カロリーなので、大食漢の方でもおすすめなほどダイエットにも向いている魚です。
ムニエルや鍋によく入っているイメージがありますが、はんぺんやかまぼこなどの原料としても使われています。
また、鱈と言えば高級食材の「白子」が有名ですよね。白子は雄の精巣部分で、鱈の白子は味が良いとして高値で取引がされています。
さらに鱈の卵は「たらこ」になるなど、雄と雌でもそれぞれ違った楽しみができます。
鱈は12月~1月に脂が乗り最も美味しい時期で、年末年始にぜひ食べていただきたい栄養がたっぷり含まれているのです。
鱈は赤ちゃんの離乳食や病院食としても使用されているほど、体にとっていい効果をたくさん持っています。
鱈には100g中17.6gという豊富なタンパク質が含まれています。
タンパク質は筋肉や皮膚、骨など体を構造する上で欠かせない栄養素の一つですが、その他にも
・免疫を高める
・酵素を作り、消化・栄養の吸収を助ける
など、年末年始で弱った体を風邪から守ってくれたり、暴飲暴食が続いた疲れた胃の手助けもしてくれるのです。
鱈にはこのビタミンB12も豊富に含まれていて、末梢神経の回復に効果的です。
この末梢神経が回復することによって寒い時期に特に悪化しやすい肩こりや腰痛を改善してくれる働きがあります。
さらに息切れや貧血・めまいなどのなどの改善もあります。
また、乱れた生活のリズムを正してくれる働きもあるので、年末年始はつい夜遅くまで起きてしまう…という方にもぜひ摂取していただきたい栄養素の一つだと言えます。
ビタミンDは骨を丈夫にするのに欠かせない栄養素で、骨粗しょう症などの予防にぜひ摂取していただきたい栄養素の一つです。
また、ビタミンDは不足することによって動脈硬化や糖尿病のリスクが高くなるとも言われています。
セレンには解毒効果があり、体に含まれる有害物質を体外に排出する働きがあります。
さらに注目したいのが、老化防止やガンの防止にも役立ってくれると言われています。
鱈の鮮度を見る場合は、まず目が黒く、透き通っている物を選びましょう。
濁っているものは鮮度が落ちている可能性があります。また、皮も光沢があり、ハリがあるかどうか確認をします。
切り身で購入する場合は、生なら身の部分の透明度が高いもの、甘塩であれば白色に濁りがないものを選ぶとより新鮮でおいしい鱈を食べていただけます。
鱈は淡泊な味わいが特徴なので、比較的どんな調理方法でも美味しく召し上がっていただくことが可能です。
①生の鱈2切れ分に塩をふり5分ほど置く。
②鱈の水分をキッチンペーパーでふき取ったら、3等分に切り分ける。
③1/2個分の玉ねぎを薄切りにする。
④ジャガイモ1個分の皮を剥き、一口大に切って電子レンジで2分加熱する。
⑤鍋に水1カップ、中華スープの素小さじ1、塩・黒コショウを少々入れて加熱する。
⑥煮立ってきたら鱈、玉ねぎ、ジャガイモを入れ蓋をして5分中火で煮る。
⑦塩コショウを振って完成。
加熱時間も短いので簡単にできる上に、毎日のおかずとしてもピッタリな一品です。また、玉ねぎを加えることでカルシウムが一緒に摂取できるので骨をさらに丈夫にしてくれます。
①生の鱈2切れ分に塩をふり5分ほど置く。
②大根8センチ分、にんじん1/3分、キャベツ2枚分を1センチ角に切る。
③鱈の水分をキッチンペーパーでふき取ったら、塩コショウをし、小麦粉をまぶす。
④フライパンにオリーブオイルをひき、鱈を皮からパリッと焼き、別のさらに移す。
⑤フライパンにカットした野菜と水500ml、トマト缶200g、固形コンソメ2粒を加えて加熱する。
⑥野菜に火が通ったら鱈を戻して、粉チーズを好みで入れて完成。
野菜がたっぷりと入ったミネストローネは胃に優しく、暴飲暴食が続く今の時期にピッタリだと言えます。
鱈は調理がしやすい上に摂取した栄養も豊富に含まれているので、ぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。
また、当サロンでは寒さによる体調の変化などのご相談にも対応しております。気になる症状がある方はぜひご利用ください。