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花粉症対策にはバナナが効果的

ひと雨ごとに少しずつ暖かくなり、気が付けば日差しに春を感じるようなってきました。

七十二候でも蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)と呼ばれる時期になり、冬ごもりをしていた蛙や蛇などの生き物が、温かくなった大地に姿を現す頃だと言われています。

この「蟄虫啓戸」は土の中から出るのではなく、戸をひらくと表現しています。

地中に眠っていた虫だけではなく、私たちも含めて全ての生き物が戸をあけて新しい世界に飛び出していくという意味がある、春にぴったりの言葉ですよね。

多くの方が喜ぶ春の訪れですが、困ったことが一つあります。

それが春とともに訪れる、憂うつな「花粉症」です。日本気象協会では、全国的に去年の飛散量を上回るとの予測を出しているので、花粉症に現在悩んでいる方だけでなく、現在症状が出ていない方も予防など対策が必要だと言われています。

実は花粉症の症状を和らげると効果が期待できると最近注目を集めているのが「バナナ」だとご存知でしょうか?

今回はそんなバナナの効果についてご紹介をしていきます。

 

 

バナナの驚くべきパワー

 

ある実験では、スギ花粉症の症状を持つ方26名に対し、毎日バナナを食べ続けることで「くしゃみや目のかゆみなどの自覚症状」に関するスコアが12から8に下がり、症状が改善されたという結果も出ています。

さらに東京理科大学の動物実験でもバナナは免疫のバランスを整え、アレルギーの症状を抑える効果が期待できるという事が分かっています。

もちろん、花粉症の症状を和らげるには専用の薬を飲むのが一番ですが、予防や症状を少しでも軽くしたい!という方はバナナを毎日食べることで症状が軽くなる可能性があるのです。

 

バナナの栄養素

 

バナナには豊富な栄養素が含まれていますが、その中でも花粉症対策に関わるのは、今話題の栄養素「ファイトケミカル」です。

ファイトケミカルは主に植物性食品の色素や香り、アクなどの成分から発見された化学物質で、抗酸化力、免疫力のアップなど、健康維持・改善に役立つのではないかと期待され、様々な研究が進んでいます。

バナナの香り成分にはこのファイトケミカルの一種であるオイゲノールが豊富に含まれていて、このオイゲノールが花粉症対策に大きく関係しています。

オイゲノールは、アレルギー反応と大きな関わりを持ち、体内で免疫システムを整える働きがあると言われています。

オイゲノールはバナナ以外にもバジル、グローブ、ナツメグなどにも含まれていますが、毎日摂取するには少しハードルが高いので、毎日手軽に食べられるバナナが花粉症対策に有効だと言われているのです。

またオイゲノールは抗酸化作用があり、白血球を増強させ長時間免疫を活性化する効果あると言われています。

花粉症以外にも癌の予防や血液の病気などの予防にも効果が期待できるので、花粉症に悩んでいる方以外にも摂取してほしい果物だと言えます。

 

オイゲノールを上手にとるバナナの食べ方

 

オイゲノールは熟したバナナにより多く含まれます。

なのでバナナの皮に傷をつけて30分ほど放置し、バナナの皮が変色してオイゲノールの分泌を進めた状態で食べるとより効果を得られやすいとされています。

また、バナナに含まれるカリウムは身体から塩分を排出し、むくみを改善するだけでなく疲労感や筋力低下を防ぐ大変有効な栄養素ですが、カリウムの過剰摂取は高カリウム血症を引き起こす可能性もあります。

腎臓が弱い人には特に負担になりやすいと言われているので、花粉症の予防になるからと食べ過ぎることのないよう、バナナは12本が摂取量の上限であることを忘れないようにしましょう。

 

花粉症改善!バナナのおすすめレシピ

 

それでは花粉症に特に効果が期待できるレシピを紹介します。

 

◎皮ごと焼バナナ

 

①バナナの皮を一片だけ剥く。

②皮は取ってしまわず、ふたのようにバナナにかぶせた状態でアルミホイルの上に乗せる。

③トースターで5~7分間位焼く。

④バナナ全体が真っ黒に焼けたら出来上がり。

 

バナナの皮にも栄養素が多く含まれており、皮ごと焼くことで栄養素が実に溶けだすので、より効果的に摂取することが可能になります。

また、加熱したバナナはとろりと溶け出すような食感になるので、スプーンなどを使って食べてください。

 

◎バナナの皮ごとホットスムージー

 

①バナナの皮をよく洗う。

②包丁で皮ごとカットして、ミキサーの中に入れる。

③牛乳をお好みで入れる。

④ミキサーで攪拌したら、コップに入れる。

⑤電子レンジで湯気が出るまで加熱する。

 

皮ごと入れることで、バナナを丸ごと食べられ無駄なく栄養を摂取できるようになります。

しかし皮が入るので色が少し悪くなるので、透明な耐熱グラスよりもマグカップなどに入れて飲むようにすると気にならなくなります。

バナナは暖かい国でとれる果物なので常温のまま食べると身体を冷やしてしまうと言われているので、今の時期は必ず温めてから飲むようにしましょう。

また、加熱することにより糖度が増えて更に美味しくなり、フラクトオリゴ糖が増えることで腸から吸収されやすくなることも知られています。

 

これから花粉の症状が出始めるころなので、ぜひバナナを取り入れて乗り切ってくださいね。

 

当サロンでは季節や年齢ごとに起きる体調の変化などのご相談にも対応しております。

 

気になる症状がある方はぜひご利用ください。

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