TOP > beautyletter > 脳卒中・心筋梗塞予防に良い身近なスーパーフード
各地で大雪警報が出たり氷点下が続いたりと冬らしい日が続いた一週間でしたが、七十二候では今の時期を「鶏始乳」(にわとりはじめてとやにつく)と言い、鶏が春の気配を感じ取り、卵を産み始める時期とされています。
まだまだ寒い日が続いていますが、今週2月3日は立春で春を迎えようとしています。
立春といえば節分ですよね。節分では無病息災・家内安全を願い大豆を投げる習慣がありますが、実は地域によって大豆ではなく落花生を投げる習慣があるのをご存知でしょうか?
北海道や東北、信越地方など雪が多い地域では投げた後の豆が拾いやすい落花生を投げる習慣があるのです。
実際、今の時期スーパーに行くと北海道などでは落花生が多く並んでいて、多くの方が落花生で豆まきを楽しんでいます。関西では豆まきではなく恵方巻を食べるのが主流なように、節分は地域によっていろいろな風習があって面白いですよね。
そんな北海道など雪国で節分の主流である落花生が、実はスーパーフードとして再注目されていて、この時期に多い脳卒中や心筋梗塞など血管トラブルに特に効果的なのをご存知でしょうか?
今回はそんな落花生の効果や栄養素、摂取目安などについて紹介します。
落花生は英語で「ピーナッツ」と言い、どちらも呼び方が変わっただけで同じ植物ですが、一般的に落花生は殻付きで、ピーナッツは殻を剥いた中身を指して使い分けます。
落花生はその文字の通り花が散って落ちた後に実がなりますが、土の中にもぐり、その中で身を付ける他にはない面白い成長の仕方をしています。
また、落花生と言えば千葉県産が有名で、全国シェアの約8割を占めています。
これには理由があり、千葉の土は火山灰が多く混ざっていている層があるため土が柔らかく、地面に潜って実がなる落花生とって好条件だったからと言われていますし、実際千葉県の落花生は甘味があり、香りがいいのが特徴的です。
そんな千葉でも歴史が最も古い落花生のブランドと言えば、「千葉半立」が有名です。
コクと風味が良く、最高品質として認められている品種で、裏側の渋皮の色合いが茶色いのが特徴的です。栽培が難しく収穫量も他の品種と比べると少ない為、贈り物としても喜ばれます。
落花生の実は半分が油で出来ています。
油と聞くと体に悪そうなイメージがありますが、落花生の油は、血管を強くしなやかにするために必要な飽和脂肪酸・不飽和脂肪酸などがバランスよく含まれているため、血管の老化を防ぐのに役立ち、強くしてくれるのです。
また、落花生に含まれるビタミンEは血管を拡張して、血液が固まってしまうのを防いでくれるので心筋梗塞・脳卒中・心臓病など血管トラブルによる病気予防に効果的です。
オレイン酸・リノール酸などが豊富に含まれている落花生は、中性脂肪を下げてコレステロール値を正常に保つのに役立ってくれます。
さらに落花生に多く含まれているレスベラトロールは、悪玉コレステロールを退治して血液をサラサラにする働きがあり、生活習慣病などの予防に効果が期待できると言われています。
特にアルコールをよく飲む方に摂取していだきたいビタミンB群は、落花生にも多く含まれています。
アルコールは肝臓で分解する際、ビタミンB群を多く消費するため、不足すると肝臓に負担を与えてしまいます。
なのでお酒のつまみにピーナッツを食べるというのは実は理にかなった話だったのです。
落花生に含まれるアミノ酸の一種であるアルギニンは、血行を良くし、血行不良を改善する働きが期待できます。
寒さによる手足の冷えや肩こりなどに悩んでいる方にもぜひ摂取していただきたい食材だと言えます。
リン脂質に含まれるレシチンという成分が落花生には多く含まれており、脳の機能を高めて記憶力の向上に期待ができるため、認知症予防に期待ができます。
落花生は寒い時期に血管のトラブルに効果があるほかにも、様々な体に良い効果があると理解していただけたと思いますが、1日どれほど食べればいいのでしょうか?
体にいい油とは言え、1粒4キロカロリーほどと高めで過剰摂取することによってカロリー、塩分などを多く体に取り入れてしまうので、1日10~20粒を目安に食べることをおすすめします。
また、通常のピーナッツは食べやすくするために塩分で味付けをしているので、塩分・油を使っていないタイプで、さらに渋皮付きのタイプを選ぶことでポリフェノールなどより体にいいい要素を効果的に摂取することが可能です。
今の時期に多い、血管の老化やつまりなどによって起きる脳卒中や心筋梗塞などの予防のためにも、毎日の健康を維持するためにも毎日落花生を摂取してみてはいかがでしょうか?
当サロンでは季節の変化によって起きる体調の変化などのご相談にも対応しております。
気になる症状がある方はぜひご利用ください。