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春のメンタル・肌の不調には旬の「ハマグリ」が効果的

3月が始まりました。二十四節気では啓蟄(けいちつ)、七十二候では3/5~3/9頃の「蟄虫啓戸 すごもりむしとをひらく」に入り、冬ごもりをしていた虫たちが、春の訪れを感じて土の中から出てくる時期を迎えます。
本格的な春を実感できる日も多くなってきますが、啓蟄を迎えるこの時期の行事と言えば「菰外し(こもはずし)」です。
冬の間、日本庭園などで地面から2m程の高さの幹に藁(わら)が巻かれている松や杉を目にされたことがあるでしょう。幹に巻かれた藁は菰(こも)と呼ばれるもので、厳しい寒さから木々を守るために巻かれているようにも見えますが、実は江戸時代から行われている「害虫駆除」の手法です。
枯葉の中で越冬する害虫の習性を利用し、11月頃に菰を巻き付け啓蟄の時期に菰を外すと、菰の中で越冬した虫も取り去ることができるという方法です。
この伝統的な手法には問題点があることから「菰巻き」を中止する庭園もありますが、菰を固定する縄にはさみが入り菰が外されていく様子は、まるで春がきて冬のコートを脱ぎ捨てるようにも見え、春を迎える風物詩の一つとして定着しています。
一方、春を感じる食材の1つ旬の「ハマグリ」。おひな祭りのテーブルにハマグリのお吸い物をご用意された方もいらっしゃるでしょう。この「ハマグリ」には春のメンタル不調を軽くする効果的な栄養素が豊富に含まれていることをご存知ですか?

春のメンタル不調は美肌の天敵

春は寒暖差やコロコロと変わる気圧や天候といった季節特有の変化の他、

・職場の人事異動、転勤

・子どもの受験、進級、卒業、入学

・転居や隣人の入れ替わりなど住環境の変化

など、様々な変化が起きやすい季節です。こうした変化からくる緊張感やストレスが自律神経を乱して感情が不安定になるだけでなく、食欲の減退、頭痛、めまい、腹痛や下痢、便秘など体に症状が出るケースも少なくありません。

また、強いストレスを感じると、血管の収縮や男性ホルモンの増加、免疫機能の低下などが起こります。

血管が収縮すると肌に酸素や栄養分が行き届かず、肌荒れを起こしやすくなると同時に肌の生まれ変わりが不調になるため肌荒れが治りにくくなります。

男性ホルモンの増加で肌は脂性肌に傾き、ニキビや吹き出物ができやすく毛穴の目立つ荒い肌になります。免疫機能が低下するとメラニンが必要以上につくられてシミやそばかすの原因となります。

自覚症状が少なく「元気に過ごせているから」と十分な休養をとらないままストレスフルな毎日を続けていると、5月の連休前後に「5月病」となって症状に苦しめられることもあるので注意が必要です。

良縁を呼ぶ「ハマグリ」は美肌の強い味方

2枚貝であるハマグリの貝殻は、元々組み合わさっていた貝殻とだけぴったりと重なるため、一生連れ添える運命の人に出会えますようにとの願いから良縁や縁結びに良い食材としてひな祭りや祝いの席に使われるようになりました。

5月頃の産卵期の前、身にたっぷりと栄養を蓄えるこの春先がハマグリの旬。蓄えられた栄養素はメンタル不調の改善に効果が期待できる他、春に役だつ嬉しい栄養素ばかりです。

◎メンタル不調をスッキリさせる「グルタミン酸」「ビタミンB12」


うまみ成分として知られる「グルタミン酸」は、脳内の神経細胞にとって重要な栄養素となります。

脳に十分な栄養分が行きわたり脳内が活性化されるとストレスなどへの抵抗力が高まり、理由もなくイライラしたり、落ち込んだりする感情の揺れが安定し、疲労感が軽くなるとされます。

また「ビタミンB12」が豊富に含まれることはハマグリの特徴です。ビタミンB12は神経細胞内の核酸の合成に必要な成分で、精神を安定させる作用が高いとされています。

また、ビタミンB12はセロトニンやドーパミンなど精神をコントロールし、やる気や幸せな気分を作り出す脳内物質の合成に関わっているため、メンタル不調を感じる時期にはおすすめの食材です。

◎メンタル不調による肌荒れ改善に「グリシン」「亜鉛」


脳幹に多く含まれる「グリシン」は中枢神経の機能に欠かせない成分でメンタル不調の改善に効果が期待できます。

また、体の組織を支えるコラーゲンの30%がグリシンを成分として作られているため、潤いやハリのある美肌には絶大な効果があるとされます。「亜鉛」もニキビや吹き出物の改善に効果があり、肌荒れ改善に効果を発揮します。

◎春の肝臓を守る「タウリン」


「タウリン」にも脳を活性化させる働きがありますが、同時に栄養ドリンクやサプリメントでも知られるように肝機能を強化して肝臓におけるアルコール代謝や解毒作用を促します。

春は謝恩会や歓送迎会など、お酒を楽しむ機会も多くなりますが、ハマグリは弱った肝機能を改善することで春の肝臓を守ります。上記の「亜鉛」もアルコールの分解に必要な成分であることに加え肝機能を回復させる働きがあるため、ハマグリはダブルの成分で肝臓に効くのです。

旬のハマグリメニュー

日本に流通している「蛤(ハマグリ)」は本ハマグリ、シナハマグリ、チョウセンハマグリの3種です。

三重県桑名市、千葉県九十九里町、茨城県鹿島灘などの国産ハマグリが有名ですがとても高価で、店頭に並ぶハマグリの多くは中国や韓国から輸入されたものです。

ハマグリは加熱が必要ですが、火を入れすぎると身が硬くなるので注意して下さい。加熱すると身から旨み成分を含んだ汁を出すため、全てを味わうことができる吸い物や鍋などがお薦めです。ハマグリに含まれる亜鉛の吸収率を高めるビタミンCが豊富に含まれる旬の菜の花を加えたパスタをご紹介します。

<ハマグリと菜の花の旬の和風パスタ>


材料(2人分)


・菜の花1束 ・ハマグリ10個 ・パスタ150g・エキストラバージンオイル大さじ1
・しょう油大さじ1 ・みりん 大さじ1/2 ・酒大さじ1/2 ・刻みのり 適量


①菜の花を長さ4cmに切り、軸の太いところは縦半分に切っておく 

②大きめの鍋に湯を沸騰させ塩(分量外)を入れたらパスタをゆでる

③パスタが茹で上がる30秒前に1の菜の花を加えて一緒にゆで、ザルに上げる

④フライパンに全ての調味料とハマグリを入れ、蓋をして2~3分蒸し煮する

⑤ハマグリの口が開いたら、火を止め蓋はそのままにしておく

⑥3を4のフライパンに加えてまぜあわせ、器にとったらお好みで刻みのりをふる

わけもなくイライラする、疲れているのに眠れない、便秘や下痢を繰り返すなど医療機関を受診しても病変はないのに体調がすぐれない状態は「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼ばれます。
春先の「不定愁訴」にお悩みの方には、当サロンの「アーユルヴェーダ」がおすすめです。インド伝承医学に基づく本格的な体内浄化法を、日本の風土に合わせてアレンジしたアーユルヴェーダはその日の体質に合った薬草ブレンドオイルをふんだんに使ったトリートメントです。
心と身体のアーマ(毒素)を汗とともに排出しやすくし、終わった後は何とも言えないけだるさと爽快感をご実感頂けます。肩こりや腰痛、ストレス、疲労、倦怠感、冷え性などの緩和にも効果が期待できます。気になる症状がある方はぜひご利用ください。

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