







TOP > beautyletter > 冬至には体においしい柚子を
冬の寒さが厳しくなってきてきましたが、二十四節気ではいよいよ「冬至」を迎えます。
冬至とは1年間で最も夜の時間が長い日となるので、毎年必ず同じ日ではありません。
今年2017年は12月22日が冬至ですが、去年は12月21日でした。これは「うるう年」が関係していて、通常は12月22日になりますが1日多くなるうるう年では12月21日となるのです。
ただ、1955年には冬至が23日だったケースもあります。
しかし次に23日が冬至になるのは2200年以降とされているので滅多になく、体験できた方はかなり貴重だと言えます。
そんな冬至と言えば風邪を引かないようにと柚子をお風呂に入れる「柚子湯」が有名ですよね。
柚子は今がちょうど旬ですが、健康や美容にとってもいい果物だとご存知でしょうか。
柚子と言えばそのまま食べるよりも香りつけやジャムなどで食べるぐらいで、あまり食べる機会はないという方がほとんどだとは思いますが、実は体によい効果がたくさん詰まっています。
柚子には「ヘスペリジン」(通称ビタミンP)というポリフェノールの一種が多く含まれています。
このヘスペリジンは、美容や肩こりの改善にも効果があると言われていますが、特に注目をしたいのが血管の老化を防いでくれる点です。
毛細・末梢血管を強化し、さらにコレステロール・中性脂肪を低下させ生活習慣病の改善にも効果があるので、高血圧の方だけではなく、年末の乱れた食生活を送っている方にもぜひ食べていただきたい果物だと言えます。
カリウムには体の余分な水分を体外に排出し、浮腫みを解消する効果がありますが、柚子にもカリウムが豊富に含まれていています。
日ごろから柚子を摂取することで、浮腫みにくい体にすることが可能です。
柚子に多く含まれるリモネンには、血行促進効果があり、それにより肌の古い角質を落とす効果があります。
また、ビタミンCは肌の保湿やハリを作るコラーゲンの生成に役立ち、シミ・シワの原因になるメラニンの生成を防いでくれます。
柚子にはレモンやみかんよりも豊富なビタミンCが含まれています。
クエン酸には、疲れを感じる物質「乳酸」を分解する効果があります。
さらに柚子に豊富に含まれるビタミンC・βカロテンには疲れを蓄積させない効果もあるので、休んでも疲れが取れない、いつもだるいという方におすすめです。
柚子には殺菌効果が強く、喉の痛みが強いときなどに有効です。また、柚子に含まれるビタミンCはウイルスの抵抗を強化する働きがあります。
リモネン・ヘスペリジンは、血管を拡張して血の流れを改善するため、体の体温が巡りやすくなり冷え症の改善が期待できます。
また、代謝が上がり消費カロリーが上がるので、ダイエット効果も期待できます。
リモネンはお風呂に入れても溶け出して肌に浸透していくので、柚子湯は体を温めるのにぴったりだと言えます。
柚子の香りが好きという方も多いと思いますが、これは「リモネン」という成分が大きく関係しています。リモネンは頭をすっきりさせ、ストレスを緩和させリラックスさせる効果があります。
特に寝る前に柚子の香りを楽しむことで体はリラックスして副交感神経が優位になり、良質な睡眠へと導いてくれます。
まず柚子の香りを確認し、香りがあまりしないものは避けましょう。
また、柚子は表面がボコボコと張りがあるもののほうが新鮮なだと言えます。皮がブヨブヨしているものは収穫してから時間が経っている証拠です。
柚子を選ぶ際、なるべく傷がなくきれいなものを選ぶ方が多いと思いますが、傷は味や香りには関係ありません。
柚子を美味しく保管するためには、乾燥を避けるためにラップで包みます。
柚子は暑さに弱い果物なので冷蔵庫の野菜庫で保管しておきましょう。冬であればエアコンを使わない部屋であれば常温保管でも問題ありません。
また、柚子はどんどん香りが落ちてしまうので購入後はなるべく早く使い切ることをおすすめします。
柚子を日常に取り入れようと思ってもなかなか難しいですよね。そこで柚子を使った簡単で美味しいレシピを紹介します。
柚子大根は京都で定番のお漬物で、毎日食卓に出して手軽に食べられます。また大根の殺菌効果によってさらに風邪予防に役立ちます。
①500gの大根を3ミリほどの厚さでいちょう切りにし、ポリ袋に入れる。
②塩を一つまみし、1/2個分の柚子に振りかけての皮千切りにする。
③砂糖40g、酢60ml、塩小さじ1杯を混ぜてポリ袋に入れる。
④千切りにした柚子と半分にカットした柚子を絞った汁をポリ袋に入れる。
⑤半日ほどで美味しく食べられます。
韓国で有名な柚子茶は自分でも簡単に作ることが可能です。
柚子茶はノンカフェインなので寝る前に飲むことでリラックス効果が高まり、睡眠の質を上げてくれたり、体を温めてくれる冬には欠かせない飲み物です。
①柚子2個分をよく洗い、縦四等分カットする。皮は細切りにする。
②種を全て取り除く。
③柚子の重さを測り、半分の重さのグラニュー糖を用意する。
④鍋に柚子とグラニュー糖を入れて弱火でとろみが付くまで煮込む。
⑤消毒した瓶に入れ、熱を取ったら完成。
今の時期柚子は旬を迎え無農薬で国産のものが多く出回っているので、皮ごと調理することが可能です。
ぜひ、間もなく迎える当時に向けて柚子を取り入れてみてはいかがでしょうか?
また、当サロンでは寒さによる体調の変化などのご相談にも対応しております。気になる症状がある方はぜひご利用ください。