TOP > beautyletter > 働く春の肝臓に旬のホタルイカがおすすめ
春らしい暖かな日差しを感じたり、卒業式に向かう袴姿の女性を目にしたり、春の訪れを色濃く感じるようになって参りましたね。
それもそのはず、明日3月21日は春分の日を迎えます。
今年は3月21日~26日までが、七十二候の雀始巣(すずめはじめてすくう)にあたります。
言葉の通りすずめが巣を作り始める時期で、よく見ると枯草など巣となる材料をくちばしで運んでいる可愛らしい姿を見ることができます。
巣を作った後にはすずめは子供を産み、子育てがはじまります。
すずめの雛は大人と違いくちばしが黄色いので、もしすずめの巣があれば、ぜひ確かめてみてくださいね。
また、春を告げる風物詩として、スズメ以外にも「春告げ魚」と呼ばれる、瀬戸内海の「鰆(さわら)」、北国の「メバル」、兵庫の「イカナゴ」といったものも挙げられます。
春告げ魚に挙げられるのは、漁獲量の変化、環境の違いなど、時代や地域によって、様々ありますが、北陸では、ホタルイカも春告げ魚のひとつとして挙げられます。
このホタルイカには実は肝臓の機能をサポートするなど体に嬉しい効果がたくさんあります。
祝い事や歓送迎会、お花見などお酒を飲む機会が増えるこの季節、旬を迎えた「ホタルイカ」に注目してみるのはいかがでしょうか?
ホタルイカは、「コイカ」あるいは「マツイカ」ともよばれ、胴長は雄4cm・雌6cm、重さ10gと小型のイカで、普段は水深約200~600mの深海に生息しています。
日本近海では、日本海のほぼ全域、太平洋の一部でも捕獲され、広く分布していますが、特に富山湾が産地として有名です。
富山湾ではホタルイカが、毎年3月から6月上旬にかけて、夜になると産卵のため海岸近くまで数十万匹の大群となって押し寄せます。
それほどの大群で海岸近くに押し寄せるのは、世界でも富山湾だけに見られる珍しい現象で、
富山市常願寺川河口から魚津港までの沖合1.3kmの海域を「ホタルイカ群遊海面」として、「国の特別天然記念物」にも指定されています。
天然記念物と聞くと、一瞬、あれ?と思う方もいるかもしれませんが、天然記念物に指定されているのは、ホタルイカが群遊する「海面」であって、
ホタルイカそのものは天然記念物ではないため、安心して美味しく食べることができます。
富山の中でも特に滑川産のホタルイカは、味が良く高級食材として扱われています。
ホタルイカに含まれるタウリンには血液中に含まれる毒素やアルコールなどを排出する働きがあります。肝機能が低下する一番の原因は「栄養の過剰摂取」「アルコールの過剰摂取」と言われています。
肝臓に負担が掛かってしまうと、高血圧になったり、疲れを感じやすくなってしまいます。なのでお酒を飲む際のつまみとしてもホタルイカはおすすめです。
また、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」の分解も肝臓機能が向上することで働きが良くなるので、春の新しい環境でストレスを感じている方にもぜひ食べていただきたい食材だと言えます。
ホタルイカにはビタミンEが豊富に含まれており、抗酸化作用が期待できます。特に不飽和脂肪酸の酸化を防いで心筋梗塞や動脈硬化など、生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
銅も豊富に含まれているので、紫外線を浴びた際のメラニンの生成を抑える働きも期待できます。また、銅は貧血予防にも効果的なので、特に女性には欠かせない栄養素だと言えます。
ホタルイカに含まれるビタミンAの量は魚介類の中でもトップクラスを誇っています。ビタミンAは皮膚や粘膜を作るのに大切な栄養素で、免疫力を高めて風邪の予防に役立つだけでなく、ドライアイや夜盲症の予防にも効果的だと言われています。
ホタルイカは下処理をすることで苦みが抑えられ当たりが格段に良くなります。
①目を外側の黒い部分と一緒に取り除く。
②ホタルイカの足の付け根を親指と人差し指で挟むとくちばしと黒い部分が出てくるので取り除く。
③先端をつまみ軟骨を取り除く。
④ボウルに小さじ1の塩を入れて塩水を作り、やわらかいホタルイカをつぶさないように塩水の中で静かに洗う。
⑤キッチンペーパーで水気を切る。
それでは、そんなホタルイカを使ったおいしいレシピを2つ紹介します。
①キャベツ4枚は食べやすい大きさに、ニンニク2片はみじん切りにする。
②鍋にたっぷりのお湯を沸かして、塩(1リットルに対して小さじ2)を加え、パスタ200gを茹でる。パスタが茹で上がる30秒程前に春キャベツも一緒にボイルする。
③みじん切りにしたニンニク、2つに折って種を取ったトウガラシ2本をオリーブオイル大さじ4で焦がさないように炒める。
④ホタルイカ(ボイル済み、下処理をしたもの)100gを加えて強火で1分痛める。茹でたパスタ、春キャベツを加えて塩、コショウで味を調える。
春キャベツはそのままでも柔らかいので、ゆで過ぎに注意しましょう。
また、キャベツに含まれるビタミンU(キャベジンとも呼ばれる)という硫黄分を含んだアミノ酸は肝臓でのアルコール分解を助け、脂肪肝を防ぐなどの働きをしてくれます。
①ニラ1束は4㎝幅に切ってさっと茹でる。ザルに上げ冷ましてから手で水気をしぼっておく。
②味噌大さじ1、砂糖小さじ2、酢小さじ2を 混ぜ合わせ酢味噌を作っておく。
③皿に①のニラ茹でて下処理をしたホタルイカ適量をもりつけ、酢味噌をかける。食べる直前に、酢味噌とニラ、ホタルイカを混ぜ合わせる。
ニラに多く含まれるアリシンや抗酸化ビタミンには、活性酸素を除去するはたらきがあります。またアリシンが持つ抗菌・殺菌作用は肝臓の解毒機能をサポートし、肝臓の負担を軽くするので、飲み会の次の日に食べるのもおすすめです。
また、春の疲れにはカージュラジャの副交感神経を優位にさせ、リラックス効果、血行促進、免疫力を高める効果もあるスイナマッサージもおすすめです。
他にも季節の変わり目における体調不良に合わせたメニューも多数ご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。