







TOP > beautyletter > 人気の「ほうじ茶」で体臭や口臭対策
10月もちょうど折り返しです。
10月18日から七十二候では「秋の虫が戸口で鳴く頃」を意味する「蟋蟀在戸 きりぎりすとにあり」となります。
現在では「蟋蟀」は「コオロギ」と読みますが、昔は秋に鳴く虫の総称として「キリギリス」と呼んでいたようです。
この「蟋蟀在戸」という言葉は中国最古の詩篇『詩經』に記載された漢詩『豳風(ひんぷう)』から引用されています。『豳風(ひんぷう)』は農民の暮らしを描いているのですが、少し見てみると
「五月斯螽動股」斯螽(キリギリス又はバッタ)が脚を動かす
「六月莎雞振羽」莎鶏(クツワムシ又は鈴虫)が羽を振るう
「七月在野」野原に
「八月在宇」宇(軒のこと)に
「九月在戶」戸にいた
「十月蟋蟀」「入我牀下」コオロギが私の牀(ベッド)の下に入る
と続きます。
夏に野原にいたコオロギが家の軒下、戸口と段々近づいてきて、最後にはベッドの下にやってくるという内容は、厳しい冬や1年の終わりが少しずつ近づいていることをコオロギに例えていると言われています。
虫の鳴き声を聞きながら、深まる秋の向こう側にほんの少し見え隠れする「冬」を感じ始める季節なのかもしれません。
二十四節気でも寒露(かんろ)を迎え、本格的な秋の到来です。
そんな朝晩の空気が冷たくなってくるこの季節には温かい飲み物が恋しくなりませんか?
この時期飲みたい温かい飲み物の中でも「ほうじ茶」には体臭や口臭を予防する効果もあり、おすすめです。
夏は体臭に気を使っていた方も、秋は何もケアをしない方がほとんどですが、実は秋も夏に蓄積された疲労などによって分泌される「皮膚ガス」の臭いに注意が必要なんです。
ここ数年人気が続いている「ほうじ茶」は、煎茶や番茶を高温で焙煎したお茶です。
焙煎による香ばしい香りとお茶の色が特徴的で、さっぱりしていて食事を邪魔しないので食事中に提供されることの多いお茶でもあります。
これまで比較的安価なお茶とされてきましたが、最近では最高級の茶葉を使用し、遠赤外線効果のある炭火でじっくりと手で煎りあげられるなど、手をかけられた高価なほうじ茶も注目されています。
ほうじ茶には、
・細胞を活性させ、皮膚粘膜を整える美肌効果、
・シミ、シワ改善効果
・血流改善効果
・風邪、インフルエンザ予防効果
・脂肪分解、便秘解消によるダイエット効果
などの効果の他、「体のニオイ」を解消する効果があると言われています。
小さな子供から高齢者に至るまで、私たちの体の表面からは300種類以上の「皮膚ガス」と呼ばれるガスが発生していると言われています。
普段は全くにおわないのですが、疲労やストレスなどが原因になりこの皮膚ガスがにおいを持つことがあります。
ほうじ茶に含まれるポリフェノールの一種カテキンは、殺菌作用から口臭を防ぎ、同様にクロロフィルには体臭を防ぐ作用があります。
加齢によって体の中で酸化反応が起きるようになると、ノネナールという物質が作られてニオイが発生します。
→ ほうじ茶に含まれるカテキン・ビタミンE・βカロチンなど
体内の酸化を防いで細胞の活性化を促進する強い抗酸化作用のある成分です。老化を招く活性酸素を除去することからアンチエイジング効果により、シミやシワの改善も期待できます。
疲労により、肝臓や腎臓などの機能が低下すると体内のアンモニア分解が進まず汗に混ざってニオイが発生します。ニオイを軽減するには疲労を取り除くため体を休める必要があります。
→ ほうじ茶に含まれるピラジン、少量のカフェイン
ピラジンには鎮静作用と同時に血管を広げる効果があるので、血流がよくなることで疲労物質の代謝が上がります。また、ほうじ茶に含まれるカフェインはドリップコーヒーの20%程度なので睡眠前に飲むと体が温まり、鎮静作用とリラックス効果で質のいい睡眠を得ることができ疲労回復につながります。
10月に入って、緊張やストレスを感じるとネギやにんにくのようなストレス臭がするという報告がニュースに取り上げられました。ストレスの解消は体臭の改善につながるのです。
→ほうじ茶に含まれるテアニン、ピアジン
ほうじ茶の最大の効能はその香りがもたらすリラックス効果とも言われています。特にピラジンには鎮静作用があり、興奮を抑えて精神を安定させる効果があるので、ほうじ茶を飲むことでアロマのようなリラックス効果を得ることができます。
糖質制限をするとエネルギーになる糖が不足するので、体は脂肪を分解してエネルギーに変換するのですが、その時に出るケトン臭という独特の甘酸っぱいニオイがダイエット臭とよばれるものです。ダイエット中にケトン臭を感じる場合は、そのダイエットが体に無理をさせている証拠です。
→ほうじ茶に含まれるカテキン
カテキンには、体脂肪の蓄積を抑え、分解を助けるなどのダイエット効果が認められています。
ほうじ茶はどれも同じように思えますが、品種や使われている場所によって味が全く変わってきます。
・番茶や煎茶
スッキリとした味わいで、スタンダードに楽しめます。
・かりがねや加賀棒
甘味があり、あっさりと上品な味わいです。
・炭火焙煎や京番茶
個性的な味わいを楽しめます。
いろいろと試してみて、好みのほうじ茶を探してみてください。
煎茶や玉露は60℃程度まで冷ましたお湯を使いますが、ほうじ茶は沸かしたてのお湯を注ぐことで香りも味も引き立ちます。また、蒸らしの時間をとるとお茶が濃くなり、苦みが出てしまうのでお湯を注いだらすぐに淹れましょう。
ほうじ茶の効果は緩やかに現われるので、継続して飲むことが大切です。殺菌作用からこれからの季節は風邪やインフルエンザの予防にもなりますが、飲みすぎはよくありません。朝食時の一杯はカフェインで体を目覚めさせ、血流をアップして活動的にし、口臭も防いで一日の始まりに最適です。またお休み前の一杯は体を温め、リラックス効果で深い眠りへの導入となります。
ほうじ茶の香りで癒された後は、プロのハンドマッサージでお肌のストレスを心地良く解消しませんか?当サロンがおすすめするフェイシャルケア「アンチストレス」は、季節の変わり目に乱れがちなターンオーバーを整えて、気になる肌のくすみを除去します。心地よいハンドテクニックが肩こりまでもやわらげ全身の血行を促進、肌をリラックスさせることでストレスの解消からお肌の乾燥、くすみの改善に効果的です。気になる症状がある方は、ぜひご利用ください。