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お正月は「お屠蘇」パワーで風邪予防・アンチエイジング

明けましておめでとうございます。

新しい時代の幕開け2019年が、皆様にとって素晴らしい1年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

七十二候は14日ごろまでを「雪下出麦」(ゆきわたりてむぎのびる)としています。

秋にまいた麦の種が、降り積もった雪の下でひっそりと芽吹く季節を表しています。暖かい春が来るのをじっと待ちながら、冷たく暗い雪の中でじっくりと育つ麦の芽は、初夏を迎える頃には麦畑を黄金色に染め、収穫の時を迎えます。

七十二候ではその様子を5月末~6月の頭にかけて「麦秋至(むぎのときいたる)」で表しています。七十二候に再び「麦」が登場するのは平成が終わり、新しい元号に変わって間もない頃。力強く成長する麦と同じように、私たちもその日を健康で元気に迎えられるよう新年のスタートを切りたいものですね。

さて元旦をおせち料理とお屠蘇(とそ)で迎えられたご家庭も多いことと思います。

実は元旦に頂くお酒「お屠蘇」には健康や美容に効果の高い成分が豊富に含まれていることをご存知でしょうか。

 

「お屠蘇」の由来と頂き方

 

「お屠蘇」とは数種類の生薬を合わせた屠蘇散(屠蘇延命散)を漬けこんだお酒のことで、新しい年の無病息災と延命長寿を願って元旦に飲まれます。

「屠蘇」とは邪気を屠り(ほふり、打ち滅ぼすこと)気を蘇らせる(よみがえらせる)など様々な説があります。平安時代に中国から伝わったお屠蘇ですが、嵯峨天皇の時代に宮中の正月行事とされ江戸時代には一般庶民にも広まったとされています。

 

お屠蘇はおせち料理やお雑煮などを食べる前に頂きます。
元旦に汲んだ水(若水)で手を清めた後神棚や仏壇を拝み、家族で新年のあいさつをします。

家族全員で東の方角を向き、飲む人の右側からそそいだお屠蘇を年の若い者から飲んでいきます。その年に厄年を迎える者は、厄を祓う力を分けてもらう意味で最後に頂きます。「屠蘇器」と呼ばれる朱塗りのお銚子と、三段重ねの盃で頂くのが正式な作法とされ、三段重ねの盃で1杯ずつ3回に分けて飲むとされますが、1つの盃に3回に分けて入れ、これを3回に分ける略式で飲まれることもあります。

「一人これ飲めば一家苦しみなく、一家これ飲めば一里病なし」と言われるお屠蘇なので、子どもやお酒が苦手な方、その後に運転をする予定のある方は盃を口の近くで傾け、飲んだ真似事をするだけでも十分です。正月三が日の来客にお屠蘇を進めて新年の挨拶をするという習慣もあります。

 

「お屠蘇」の効能

 

屠蘇散の中には以下の生薬が含まれています。

 

・白朮(ビャクジュツ)

キク科オケラ又はオオバオケラの根茎で、食欲増進、健胃作用、強壮作用に効果があると言われています。

 

・山椒(サンショウ)

ミカン科サンショウの実で血行促進、抗菌作用、健胃作用の効果が期待できます。

 

・桔梗(キキョウ)

キキョウ科キキョウの根で、咳止めや鎮痛作用があります。

 

・肉桂(ニッケイ)

ニッキやシナモンと呼ばれるもので、解熱・発汗作用、健胃作用、鎮静作用などの効果が期待できます。

 

・防風(ボウフウ)

セリ科ボウフウの根は、発汗・解熱作用、風邪などの感染症予防、抗炎症作用があると言われています。

 

・陳皮(チンピ)

ミカン科ウンシュウミカン成熟果実の皮で、健胃薬、吐き気抑制、消化不良の改善が期待できます。

 

お屠蘇を飲むことで期待できる効果としては


・寒い季節にかかりやすい風邪や感染症の予防や治療

・年末年始の暴飲暴食で疲れた胃腸を癒す健胃作用

 

とされ、この時期の体の不調にぴったりと合った生薬が使われていることが分かります。
また、お屠蘇に使われる酒やみりんといった天然のアルコールにはブドウ糖、必須アミノ酸、ビタミン類が含まれていることから、血行促進し代謝を向上させるなど、アンチエイジング効果、美肌効果も期待できるのです。

 

「お屠蘇」の作り方

 

現代のお正月ではお屠蘇として一般の日本酒がそのまま使われることも多くなっていますが、この機会に本来の「お屠蘇」を味わってみてはいかがでしょうか?

 

<ご家庭で気軽に作れるお屠蘇>

 

◎材料

・屠蘇散1袋(この季節はドラッグストアやスーパーでも手に入ります)

・酒(お好みのもの)

・本みりん(塩分の入っている料理用みりんは避けること)

 

①酒とみりん、合わせて300mlに屠蘇散を浸します。

酒の割合が多いと辛口に、みりんの割合を多くすると甘口に仕上がります。お好みに合わせますが、酒、みりんともに新春にふさわしい上質なものを選ぶようにしましょう。

お酒が苦手な場合は、砂糖を加えると飲みやすくなります

②5~7時間そのままにして薬効成分を抽出し、屠蘇散を取り出します。

 

生薬の香りがほのかに漂い、口に含んだ時に爽やかさが広がります。

関東地区では飲まれることが少ないとされる「お屠蘇」ですが、このお正月は健康にも美容にも効果が高いお正月の伝統的な慣習「お屠蘇」を手軽にとりいれてみませんか?

 

 

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