







TOP > beautyletter > おせち料理の栄養と食べる順番でさらに健康に
明けましておめでとうございます。ついに2018年を迎え新しい1年が始まりました。
新年最初の七十二候は「雪下出麦」(ゆきわたりてむぎのびる)と言い、雪が降る降り積もる中、麦の芽が少しずつ伸び始める時期とされています。
麦は二年植物で、種を撒いてから年内に収穫できる一年植物とは違い、冬を越して春~夏に収穫をする種類のため、越年草(えつねんそう)とも呼ばれています。
寒い冬に芽を出してからゆっくりと成長しますが、暖かくなると一気に成長するため、麦は「いつの間にか成長している」と思われている方も多いのではないでしょうか。
麦は今の時期は寒さに耐えて成長するための力を付ける、力強い植物なのです。年明け早々芽吹き、力を蓄える麦はなんだか縁起が良く思えますね。
そんな麦のように縁起を担ぎたい食事と言えば「おせち料理」です。実はおせち料理は縁起がいいだけでなく、体にも良い効果もあるのです。
おせち料理の縁起はそれぞれ違います。
例えば「栗きんとん」なら裕福な1年になるように、また勝負運を付けるためにと願いが込められています。
他にも黒豆はまめに丈夫に働けるように、エビは長寿の願いが込められています。
これらの縁起はよく知られていますが、このおせち料理は感じで書くと「御節料理」となります。これはもともと「節供料理」が元になったと言われていて、豊作や大漁を願い、自然の恵みに感謝をする意味で食べられていました。
その後中国から節句が入ってきて、「節会」という宴が催されるようになり、そこで「御節供」が出され、その言葉がもじられて「おせち」と言われるようになりました。
おせち料理には、縁起がいい以外にも実は体に良い効果がたくさんあるのを知っていますか?
サツマイモを使った栗きんとんはビタミンCの宝庫です。
ビタミンCは風邪をひかないための免疫力を上げてくれたり、肌の張りを保つためのコラーゲンの生成にもビタミンCは必要不可欠なのです。
また、サツマイモは食物繊維が豊富なので便秘を解消し、正月太りも解消してくれます。
人参と大根を甘酢で漬けた紅白なますは、食べすぎた胃に優しい栄養素が豊富です。
例えば人参に含まれるβカロテンは、胃の粘膜を健康に保つ働きがあったり、大根にはジアスターゼという食べすぎの際に服用する胃腸薬にも使われている成分が含まれています。
胃もたれやムカムカを感じたら、紅白なますを食べることをおすすめします。
レンコンに含まれるムチンには胃腸を丈夫にしてくれたり、肌を乾燥から守る働きがあります。
数の子に含まれるEPA・DHAには、内臓脂肪や肥満予防に役立ってくれます。さらにコレステロールの合成を抑え、高脂血症の予防にも効果があると言われています。
黒豆にはポリフェノールの一種であるアントシアニンやイソフラボン・サポニンが豊富に含まれています。
体の老化を防いだり、更年期障害の予防にも役立ち、さらに動脈硬化や肥満防止にもなる脂肪やコレステロールを蓄積させない働きがあります。
おせちは食べ方も重要です。食べる順番を守ることで、正月太りを防ぐいことも可能です。もちろん、おせち料理はお重の真ん中に配置された料理から食べるというゲン担ぎもありますが、健康面からみると以下のような食べ方がおすすめです。
なますや竹の子煮・しいたけの含め煮など、食物繊維が含まれるものから食べることで食事をした時の血糖値の上昇が緩やかになります。
さらに脂肪の吸収を抑え、コレステロール値が上がるのも防いでくれる働きがあります。
また、栗きんとんにも食物繊維が豊富に含まれていますが、糖質が多いため最初に食べるのにはおすすめしません。
数の子やかまぼこ、エビ、さわらの西京焼などタンパク質は糖質よりも消化に時間がかかるため、ゆっくりと食べることで満腹感を得られるようになり、食べすぎを防いでくれます。
伊達巻や栗きんとんなど、砂糖をふんだんに使っているものは一番最後に食べるようにしましょう。
すでに食物繊維・タンパク質をしっかりと摂取しているので、糖質を摂っても急激なコレステロール値の上昇は防ぐことができる上に、満腹感をしっかりと感じることができます。
以上のようにおせち料理は体にいい栄養素が豊富に含まれており、さらに食べる順番も意識することで正月太りを防ぐことも可能です。
ただし、おせち料理は日持ちがするように作られているので、塩分や砂糖を多く使っている料理が多く、いくら体にいい栄養が豊富と言っても食べすぎてしまっては悪影響を及ぼしてしまいます。
腹八分目を目指して、ゆっくりとよく噛んで食べることでより健康的なお正月を過ごすことが可能です。
また、当サロンでは年末年始の体重の増加や食べすぎによる体調の変化などのご相談にも対応しております。気になる症状がある方はぜひご相談ください。