







TOP > beautyletter > 静電気と体調の関係
11月も終わりに近づき、今年もあと1か月を切りました。七十二候では、この時期を「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」と呼びます。
北風が吹き、落葉樹の葉を吹き飛ばし、枝には何も残らない状態になり始める時期です。
この時期、日本海側では日本海から湿った空気が流れ込み雪が降り、太平洋側では逆に乾燥した空気になるため、乾燥注意報がしばしば出されます。
寒さと乾燥が増すこの季節、よくある悩みが「静電気」です。
ドアノブに触れたり、衣服を脱いだ際に「バチッ」と痛い思いをする方は多いのではないでしょうか。
実は、静電気が多く発生するということは、体に何か異変が起きているサインかもしれません。
私たちの体には電気が流れています。
生物も物質も同様で、普段はマイナスイオンとプラスイオンのバランスが整っています。
しかし、摩擦などで強い刺激を受けると、このバランスが崩れ、足りない原子を補おうと他の電気と結びつこうとします。
この際に「バチッ」と放電するのが静電気です。
一般的に、静電気は冬に多く発生します。
これは乾燥が主な原因とされていますが、実はもう一つ大きな原因があります。
それが「ドロドロ血液」です。
血液が流れることでマイナスイオンが生成されますが、流れが悪くなるとマイナスイオンが作られず、余ったプラスイオンが体に溜まります。
これにより、静電気放電が起こりやすくなるのです。
「静電気体質」と呼ばれるこの状況は、ドロドロ血液が原因の一つと考えられます。
ドロドロ血液を放置すると、冷え性や肩こり、腰痛が悪化し、疲れやすい体になってしまいます。
さらに、動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞といった重大な疾患のリスクも増加します。
運動不足や不規則な食生活、ストレスが原因で静電気が頻繁に起こると感じる方は、体調管理を見直す必要があるかもしれません。
静電気体質の方は、代謝を促進し血流を改善する必要があります。この体質をどのように改善していけば良いのでしょうか。
冬は夏と異なり、自然と水分摂取の機会が減ります。
体全体が乾燥しやすく、血液がドロドロになりやすくなるため、1時間あたりコップ1杯を目安に水分補給を心掛けましょう。
代謝が低下すると筋力も落ちる可能性があります。
特に冷え性に悩んでいる方には、無酸素運動(筋力トレーニング)と有酸素運動を組み合わせることをお勧めします。
どの筋肉を鍛えれば良いか分からない場合は、ふくらはぎを鍛えるスクワットが効果的です。
ふくらはぎは「第二の心臓」とも言われ、血流改善に役立ちます。
特別な運動を毎日続けるのが難しい場合は、エスカレーターの代わりに階段を利用したり、短距離であれば電車や車を使わずに歩くなど、生活の中で工夫してみましょう。
ストレスが多いと呼吸が浅くなりがちです。呼吸が浅いと血液の酸素量が減り、血液の流れも悪くなります。
できるだけ腹式呼吸を意識して酸素を多く取り入れましょう。
方法としては、鼻からゆっくり息を吸ってお腹を膨らませ、口からゆっくり息を吐きつつお腹を凹ませます。
特にイライラした時などは腹式呼吸を意識すると良いでしょう。
脂っこいものや甘いものを好む方は血液がドロドロになりがちです。
食生活の改善が必要です。
ここでは、血液をサラサラにし、誰でも気軽に取り入れられる食品を紹介します。
麦茶にはGABAというアミノ酸が含まれており、血圧を下げたり中性脂肪を抑える作用があります。
冬に麦茶を飲むことは少ないかもしれませんが、ノンカフェインで寝る前にも最適です。
ただし、冷えた状態では体を冷やすので、常温または温めて飲むのが良いでしょう。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、動脈硬化の改善効果があり、血液をサラサラにします。
ミルクチョコレートは砂糖が多くカカオポリフェノールが少ないため、カカオ含有率が70%以上のハイカカオチョコレートを選びましょう。
リラックス効果もあるので、疲れた時やイライラした時に適しています。
ナッツ類には不飽和脂肪酸が含まれており、リノール酸やリノレン酸が血中コレステロールを下げます。
小腹が空いた時のおやつにすると、血流改善に役立ちます。
静電気は単に痛いだけでなく、体調不良のサインでもあります。見過ごさずに改善することが大切です。
当サロンでは、代謝を高め「気・血・律液」のバランスを整えるスイナマッサージも提供しています。
体調の悩みがある方はぜひご利用ください。
当サロンでは、皆様の体調に関する悩みのご相談もお気軽に相談していただけます。