







TOP > beautyletter > 紫外線が多い季節は首のシワ対策を
今週木曜日21日は1年の中で昼の長さが最も長くなる夏至で、昼が最も短くなる冬至(今年は12月22日)と比べると5時間ほども昼が長くなると言われています。
この21日から26日までを七十二候では乃東枯(なつかれくさかるる)と呼んでいます。
「乃東」は夏に枯れる草と書いて「夏枯草(かこそう)」とも呼ばれる「靱草(ウツボグサ)」のことで、夏至を迎える今頃、紫色に咲いた花穂が黒ずんで枯れていくことからこのように呼ばれるのです。
靱草は冬至の頃に芽を出すことから冬至の初候は乃東生 (なつかれくさしょうず)と呼ばれ、乃東枯と対になっています。
靱草の枯れた花穂は世界中で漢方として知られ、利尿、消炎作用があり、ねんざ・腫れ物・むくみなどの塗り薬やうがい薬としても使われるので、「all heal (全て治す)」という英語名にもうなずけますね。
昼が長くなるこの時期、気になるのはやはり紫外線です。紫外線ケアを忘れがちな「首」のシワ対策に注目します。
顔のシワほど敏感に反応しない人も多い首のシワですが、一旦できてしまうと深くなり実年齢より老けて見える原因になると言われています。首のシワ対策のためには、シワができる原因を知ることが大切です。
首の皮膚は、顔の皮膚の半分から3分の2ほど、卵の薄皮や目元の皮膚と同じくらいの厚さしかありません。その一方で、絶えず動いている部分なので、シワができやすくたるみやすいのです。
30代後半くらいから女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌が減少し始め、肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の合成が少なくなります。それによって顔がたるみ、アゴのラインが下がると、その重さで首の皮膚を押され首のシワはさらに深く刻まれます。
紫外線にはA波、B波の2種類がありますが、このうちA波が肌の真皮まで届きコラーゲンにアタックし肌のハリや弾力を奪い首のシワをさらに深くしてしまいます。顔についてはファンデーションなどで十分な紫外線対策をとっている人でも、首は1年中そのまま、360度ぐるりと紫外線を浴びているということはありませんか?
日常生活の中で、無意識のうちにとっている姿勢が首にシワを寄せていることは少なくありません。
・長時間、スマホを見ている。
・パソコンに向かうデスクワークでは気が付くと前屈みや猫背になっている
・つい、頬杖をついてしまう。
・高さの合わない枕を使っている。
・ストレートネックとの診断を受けた。
こうした姿勢は、皮膚が薄くてたるみやすい首にシワを作る原因になってしまいます。
皮膚が薄く乾燥しやすい首のシワを予防するためには徹底的な保湿が必要です。朝晩にするスキンケアをデコルテまで広げて、化粧水から乳液まで顔と同じスキンケアをすることで乾燥を防ぐことができます。
横にできる首のシワと同じ横方向にマッサージをすることで保湿成分の浸透がよくなります。
紫外線によってコラーゲンやエラスチンがダメージを受けると肌のハリがなくなり、首のシワがさらに深くなります。一方で深く刻まれた首のシワには紫外線が入りこまず、日焼けした部分との差ができることで却ってシワを目立たせることになります。
日焼け止めをぬる、日差しを遮るスカーフなどを首に巻くなど、顔と同じレベルでUV対策を考えることが大切です。
首には顔の2倍の汗腺があると言われています。汗に含まる塩分をそのままにしておくと刺激となって皮膚をさらに乾燥させます。
こすらない様に注意しながら、軽く絞ったおしぼりを当てて、汗の塩分をふき取るようにしましょう。
スマホを長時間手離すことができないという人は、高い位置でスマホを持って見るようにすると首にシワが寄りません。また、猫背にならない、頬杖をつかないなど姿勢がよくなるように意識することで首のシワを予防できます。
また、睡眠時の枕は自分に合った高さの物を選ぶことが大切ですが、頭だけを枕にのせるのではなく、肩から当てるようにすると首が枕に支えられ、寝ている間につく首にシワを予防できます。
首の筋肉を鍛えることはシワ予防にもつながり、出来てしまったシワを徐々に薄くする効果も期待できます。
デスクワークなど首にシワが寄るような姿勢が続いた場合は、首を伸ばす運動で首のコリをほぐして血行をよくすることが大切です。
①首をしっかりと伸ばしながら天井方向を見上げ、あごを突き出す。
②そのままの姿勢をキープしながら口を大きく開けたり、閉じたりを繰り返す。
首のシワは最も年齢が出やすい場所とも言われているので、顔のスキンケアと一緒にお手入れをしていくことが大切です。
また、自分で行ってもなかなか効果を実感できないときは、プロの力を借りるのもおすすめです。
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