







TOP > beautyletter > 気圧差、寒暖差による秋の頭痛について
秋の訪れを告げる「秋分」が過ぎ、七十二候の一つである「鴻雁来(こうがんきたる)」の時期となりました。
この時期は寒露の初候でもあり、日本に冬を越すために雁(がん)がつばめと入れ替わるようにやってきます。
近年では環境の変化により、日本でも限られた地域でしか雁の姿を見ることができませんが、冬の訪れを告げる鳥として古くから日本人に親しまれてきました。
雁の訪れと共に、朝晩の冷え込みが厳しくなり、服装も秋冬用に変わります。
この時期は気温の変化が激しく、風邪を引いたり体調を崩す人が増えますが、特に多いのが「頭痛」です。
ひどい頭痛になると、吐き気やめまいを伴うこともあり、寝込んでしまうほど重症化することもあります。
季節が夏から秋、冬へと移り変わるこの時期は、昼間の気温が30度前後になることもある一方で、夕方には20度以下にまで下がることがあります。
1日の中で10度以上の気温差があることも多く、急激な気温の変化は身体の調節機能である自律神経を乱します。
このような状況がストレスとなり、脳の血管が拡張して神経を刺激し、偏頭痛を引き起こします。
また、激しい寒暖差に適応するために、血管が拡張したり収縮したりすることが頭部の神経を刺激し、痛みを引き起こします。
頭部は常に外気にさらされているため、特に気温の変化の影響を受けやすい部分です。
秋は気温だけでなく、気圧の変化も激しくなります。
3~4日という短期間で高気圧と低気圧が交互に行き来します。気圧が高くなると血管が収縮し、低くなると拡張します。
気温の変化と同様に、気圧の急激な変化に体調が追いつかず、頭痛が起こりやすくなるのです。
頭痛が起こったら、暗く静かな場所で安静に過ごしましょう。
特に片頭痛は、光や音が強い場所にいると悪化しやすいので、テレビやスマートフォンの使用は控えてください。
天気予報で最高気温と最低気温を確認し、温度差が大きくなりそうな日は、温度調節がしやすい服装を心がけましょう。
体温調節がスムーズになることで頭痛が和らぎ、予防にもつながります。
頭痛に効果的なツボは、頭のてっぺん、つむじ付近にある「百会」と、首の付け根にあるうなじのくぼんだ部分「風地」です。
これらを気持ちいいと感じる程度に3分間指圧します。
このとき、呼吸のリズムに合わせて息を吐くときにグーッと押すと、さらに効果的です。
当サロンでは、皆様の体調に関するお悩みもお気軽にご相談いただけます。