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夏に向けて「汗腺トレーニング」で脇汗・ニオイ対策

新しい時代の幕開けとともにスタートした5月も最終週となり、七十二候は526日~530日の「紅花栄  べにばなさかう」に入りました。

紅花が盛んに咲きほこる頃を表していますが、紅花を県花としている山形県でも満開の紅花を見られるのは7月頃ともう少し先になります。

「紅花」という名前にも関わらず咲始めは夏の陽射しにもまぶしい黄色の花ですが、その黄色は少しずつ赤色に変化していきます。

「紅花」と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?口紅、染料、オレイン酸が豊富なハイオレイック種を使用した紅花油、自然な甘みとどこかホッとする香ばしい味わいの紅花茶、油絵具の溶き油、源氏物語の「末摘花の君」を思い出された方もいらっしゃるかもしれません。紫式部が物語の中で紅花の別名「末摘花(すえつむはな)」を使ったことからもわかるように、紅花は56世紀頃の古くから日本で親しまれている花です。中国に伝わる自然哲学「五行節(ごぎょうせつ)」は4つの季節にそれぞれ対応する色を当てはめています。春は青(青春の由来)、秋は白(北原白秋の雅号の由来)、冬は黒(日本では紫になることも多い)、そしてこれから迎える夏は赤、まさしく紅花は「夏」を代表する赤い花と言えるでしょう。さて、本格的な暑さが近づくにつれて気になることの1つに脇汗やそのニオイ対策があります。ニオイの原因になる脇や背中、胸を流れるベタつく汗の改善に効果があるとされる、この時期から始める「汗腺トレーニング」に注目してみましょう。

 

「いい汗」と「悪い汗」の違いとは?

 

本格的な夏が近づくこの時期になると制汗剤のCMやワキ汗パッド、ワキ汗取り付きインナーといった商品を目にすることも多くなります。多くの女性が気にする夏の汗やニオイ。実は「汗」にも体をスッキリとさせる「いい汗」とニオイの原因にもなる「悪い汗」があります。

 

✓いい汗とは

・いい汗の成分はそのほとんどが水分のためニオイが少ない

・ほとんどが水分のため粘度が低く小粒でサラサラし、汗をかいても血液中の栄養分が失われにくい

・いい汗は皮膚を弱酸性にして常在菌の繁殖を抑えるため、汗自体がニオイの発生を防ぐ

・すぐに乾くため効率よく体温調整ができ、汗をかいても体がスッキリとする

 

✓悪い汗とは

・悪い汗には塩分などのミネラル分多く含まれるため粘り気が強く、ネバネバする

・塩分やミネラル分が体内から出てしまうため熱中症を引き起こすこともある

・粘度が高いために汗が大粒になり、ダラダラ流れ乾きにくく体温調節しにくい

・汗が蒸発しにくいために皮膚に菌が繁殖しやすくニオイの原因となる

・悪い汗によって体内から重要な成分が失われ、大量に汗をかくとぐったりと疲れる

 

「汗腺トレーニング」でいい汗をかけるようになる

 

「運動不足」「エアコンで快適な温度に設定された部屋でほとんどの時間を過ごす」など汗をかくことが極端に少ないことが「悪い汗」になる原因です。

日常生活の中で汗をかかない生活を送っていると皮膚表面に無数に存在する汗腺「エクリン腺」の中に機能しないものが出て、残されたエクリン腺がその機能を補うために大量の汗をかくことになると同時にミネラル分の回収が十分にできないことから、益々粘度の高い「悪い汗」になる悪循環が起こってしまうのです。またお肉や脂っこい食事など、普段から動物性脂肪を多く摂っていると汗が皮脂とまじりあうことでよりニオイがひどくなるとされています。

適度に「いい汗」をかくことができないと体温調整が上手くできず、体に不調をもたらし、睡眠の質が低下することから疲れが取れず「秋バテ」の原因になります。発汗による体温調整ができないと、私たちの体は熱を出さないために体の代謝を抑えることから、免疫力が低下し風邪を引きやすくなったり、冷え症になったりします。

 

そこで注目されるのが汗腺を活性化させる「汗腺トレーニング」の必要性なのです。

 

自宅で簡単「汗腺トレーニング」とは?

 

「いい汗」をかくための「汗腺トレーニング」には適度な運動が最適と言えますが、毎日運動を続けるということはなかなか大変なことです。そこで「入浴」を利用した「汗腺トレーニング」をご紹介します。個人差はありますが23週間続けると、眠っている汗腺のおよそ3割が動き出すとされています。

 

①入浴前の水分補給

入浴前(又は入浴中)にコップ1杯程度の水分を補給しましょう。

 

②熱めのお湯で「手足浴」

42℃~44℃の熱めのお湯を(皮膚の弱い方、熱いお湯に弱い方は40℃~41℃)浴槽の3分の1から半分程入れ、ひじから先の両手、ひざから下の両足を10分程度お湯につけます。

浴槽に低目のイスを入れて座り、前屈みになると両手と両足が浸しやすいでしょう。

手足を同時に付けるのが難しい場合は両足だけ浸して下さい。汗が出始めたら終了です。

脳から離れている手や足の汗腺には機能していない汗腺が多くあります。手足浴は休眠している汗腺を刺激します。

 

③ぬるめのお湯で「半身浴」

手足浴が終わったら浴槽に足し湯して36℃程度のぬるめのお風呂にします。胸から下をお湯に浸し10分程度「半身浴」を行います。上半身から汗が出始めたら終了です。ぬるめのお湯でリラックスしながら発汗を感じて下さい。

 

④入浴後の室温と水分補給について

手足浴や半身浴で十分に汗をかくと、入浴後には冷房でよく冷えた部屋に入り、冷たい飲み物が欲しくなるでしょう。温まった体を急激に冷やしてしまうと活動し始めた汗腺が再び閉じて体温調節をしなくなってしまう恐れがあります。27℃以上などゆるめに設定した冷房、常温又は軽く冷やした飲み物で汗がひくのを待ちましょう。汗腺の機能を高めるために、衣服は汗が自然に乾いてから身に付けます。

 

この時期気になるベタベタした汗やニオイが気になる方はぜひ無理のない範囲でお試しください。

 

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