







TOP > beautyletter > 初夏はシルクで紫外線対策をしながらアンチエイジングを
5月も後半に入り、夏日を迎える日が増えてきました。
初夏の太陽の光を浴びて青々と育つ桑の葉を、起きだしてきた蚕が食べる5月21日~25日の時季を、七十二候では「蚕起食桑 」(かいこおきてくわをはむ)と呼んでいます。
皇居で伝統的に行われてきた養蚕(ようさん)が、来年5月の新天皇の即位に伴って、皇后さまから雅子さまに引き継がれることになり、雅子さまが皇居内にある御養蚕所を視察されたことが少し前、ニュースになりましたね。
桑の葉が採れる5月から10月が養蚕のシーズンですが、今頃は、孵化したばかりの小さな蚕に、桑の葉の柔らかい新芽を小さく切って与える「掃き立て」という作業が行われる時期なので、雅子さまもご覧になったのかもしれません。
明治以降、歴代の皇后さまが育てられた蚕から採れた糸は、文化財の復元や国賓への贈り物などにも使われているそうです。
蚕が育てた繭からとれる天然繊維の絹(SILK シルク)には、正絹の着物、シルクのパジャマなどのように、高級なイメージがありますが、この時期気になる始める紫外線対策にピッタリな上に、アンチエイジングまでしてくれるのを知っていますか?
絹は蚕が蛹(さなぎ)になるときに、口から糸を吐き出して作る繭から繰取られ、あの小さな1個の繭から600m~1300m、品種によっては1500mを超える糸が繰取られることもあります。
繭は中にいる幼虫を守るため、紫外線を遮り、湿度や温度を適温に保持しますが、繭から繰取られた絹にも同様の力があります。
絹糸の主成分である「フィブロイン」の持つ特性としては、肌に身に付ける、体内に取り入れることでいい効果を発揮してくれます。
・紫外線を遮る
・温度・湿度を調整する
・皮膚細胞生育促進効果
・ダイエット効果
があげられます。
絹は18種類のアミノ酸が結合してできる、人の肌や筋肉に近い組織をもつたんぱく質でできているため、火傷治療用の人工皮膚や人体に溶ける手術用縫合糸など医療分野にも採用されるほど、私たちの肌に合う天然繊維なのです。
絹には身に付けるだけでもうれしい効果がたくさんあります。
絹の持つ抗菌作用が毛穴の黒ずみを解消し、ニキビの発生を抑制します。
絹に含まれる成分は天然成分であるため、小さいお子さんや敏感肌の方まで心配なく使うことができます。
肌に長時間触れる枕カバーやベッドカバーなどは菌などが繁殖しやすいので、シルクアイテムを選ぶのがおすすめです。
絹には紫外線を防ぐだけではなく、シミの原因になるチロシナーゼの働きを抑制する働きがあります。
紫外線が原因の「光老化」によるシミ・シワなどの肌劣化を予防してくれます。
夏はすぐに使えるアームカバーやストールなど、通気性がいいので暑い夏でも気持ちよく使え、紫外線を防止しながら見た目も上品に使用することができます。
繭の持つ温度・湿度を調整する働きが、肌の潤いを調節し、乾燥肌・脂性肌の改善に効果があると言われています。
乾いた肌に潤いを与え、美しい肌へと導いてくれます。
シルクのパジャマやマスク、ナイトキャップなど、寝る際に付けることで、暑い時期汗をかいても蒸れずに、肌に潤いをキープしてくれます。
一方でシルクは体内に取り入れることでもうれしい効果を発揮してくれます。
絹にはアンチエイジングに欠かすことのできない抗酸化作用があり、シミやシワの改善に効果あると言われています。
また抗酸化作用により肌のバリア機能がアップすると、外からの様々な刺激に負けない美肌を保持できるようになります。絹糸の持つ皮膚細胞生育促進効果が相乗効果をもたらし、傷ついた肌が生まれ変わったような若々しい美肌が期待できるのです。
シルクはゆっくりと分解が進む高分子構造です。
食事で摂取した脂肪やコレステロールを体外へと排出する働きがあるので、ダイエットにも効果があると言われています。
また、糖尿病など生活習慣病の予防としても有効的だと言われています。
シルクを食べるイメージが強い方はほとんどいないと思いますが、実はカイコは昔から良質なたんぱく源として食されていました。
今でも長野県の地域では佃煮にして食べている所もあります。
現在サナギを仕入れるのは大変ですが、最近ではシルクの成分を含んだサプリや手軽に食べられるシルクパウダーも販売され、手軽に手に入るようになったので、興味がある方はそちらを試すのもおすすめです。
シルクは非常に肌に優しく、紫外線対策をだけでなくアンチエイジング効果もあるのでこの夏はぜひ活用していきたいですよね。
クレオパトラや楊貴妃もシルクの愛好者であったと言われていますが、当サロンの楊貴妃の名前がついた楊貴妃整肌では、ケアリュイ(緑玉石)とコクシ(黒水牛の角)を使った中国古来の美容整顔法である楊貴妃整肌ケアで、スイナボディトリートメントで肩や背中の気の流れを調整した後、顔の深部のこりをほぐしながら、神経疲労による表情ジワをやわらげます。くすみ、くま、こり、むくみ、眼精疲労など、気になる症状がある方はぜひご利用ください。