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「米麹甘酒」で花粉症による肌の乾燥対策を

今日から二十四節気の1つ「雨水(うすい)」に入りました。
空を舞っていた冷たい雪がいつの間にか春の雨にかわり、大地を覆っていた氷が解け始めるとされる「雨水」の初侯である2月19日~23日を七十二候では「土脉潤起 つちのしょううるおいおこる」と言います。
早春の雨に大地がしっとりと潤い始めるこの時期は、土の中で眠る動物や虫たちも冬の眠りから目を覚まし、大地が活気づく季節です。同時に農家の皆さんにとっては農作業の準備ために動き出す目安ともされてきました。
本格的な春の温かさはまだ少し先になりますが、一雨ごと近づく春を待っているのは、私たちだけではなく自然も土の中の生き物も同じなのかもしれませんね。
ところでこの「雨水」に雛人形を飾ると「良縁に恵まれる」「幸せにめぐまれる」と言われていることをご存知でしょうか?
日本では「土を潤す水」は全ての生命の源とされ、古くから命の象徴とされてきました。水神である罔象女神(みつはのめのかみ)は豊穣をもたらす農耕神であると同時に子宝、安産の神として信仰される女神であるため、この「雨水」に雛人形を飾ることで幸福のご利益があるとされています。雛人形を飾って迎えるひな祭りには甘酒を用意されるご家庭も多いことでしょう。
近年、甘酒の様々な健康・美容効果が注目を集めていますが、甘酒にはこれからの季節に役だつ「花粉症抑制効果」があるとも言われています。
花粉症は辛い鼻水や目のかゆみだけでなく、肌の乾燥を招きバリア機能を低下させることもあるのでしっかりと予防していきましょう。

「甘酒」について

材料によって甘酒は2種類に分けられます。

①米麹(こめこうじ)甘酒


米、水、米麹を発酵させて作る甘酒で、砂糖を加えず米に含まれるデンプンが変化したブドウ糖の自然な甘みが特徴です。アルコール分を含まないので、お子さんや妊婦さん、療養中の方でも飲むことができます。米麹甘酒にはブドウ糖、オリゴ糖、ビタミンB群(B1,B2,B6,葉酸)、必須アミノ酸、コウジ酸などに加えて食物繊維が豊富に含まれるほか、麹菌が生成する30種類以上の酵素が含まれています。

②酒粕(さけかす)甘酒


日本酒を製造する際に出る酒粕を水に溶かして砂糖を加えたものが酒粕甘酒です。酒粕に含まれる不溶性食物繊維、ビタミンB、たんぱく質が摂れます。アルコールが含まれることが酒粕甘酒の大きな特徴です。

健康や美容に効果が高いとして「飲む点滴」「飲む美容液」と注目される甘酒は「米麹甘酒」
です。
アルコールを含まないため、いつでも誰でも飲むことができ発酵食品としての栄養
効果を最大限利用することができますが、「花粉抑制効果」はどちらの甘酒にも期待できる
と言われています。

米麴甘酒で花粉症対策

「甘酒」には花粉症対策としてあげられるいくつかのポイントに合う栄養成分が含まれるとされています。

腸内環境を整える

花粉症を含む「アレルギー疾患」は善玉菌と悪玉菌のバランスの乱れなど腸内環境が悪化することによって症状がひどくなるとされています。そのため、花粉症対策には「腸内環境を整える」ことが重要です。甘酒に含まれる麹には食物繊維が豊富で、加えて発酵の過程で麹菌が生み出すオリゴ糖は善玉菌のエサとなり腸内環境を整え体内の免疫力を高めることが分かっています。

ストレスを抑える私たちはストレスを感じると免疫力が低下すると言われています。同時にストレスによって体内に作り出される活性酸素は「かゆみ」を強くするだけでなく「老化」の進行を促すので、肌荒れや髪のパサつきなど美容面にも悪影響が出ます。甘酒に含まれる麹菌が生成する「麹酸」という成分は、ビタミンCよりも活性酸素を除去する働きが強いと言われ、ストレス解消に効果的であると同時に、しわやシミなど、肌悩みの解消や美白効果が期待できる女性に嬉しい成分です。その他にもイライラを抑える効果があるアミノ酸由来のGABAという成分が甘酒に含まれています。

免疫力を整える


アレルギー症状を抑えるために免疫力を整えることが重要ですが、麹菌が生成するビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、ビオチン、イノシトールなどのビタミン類は疲労回復を促しながら免疫力を整えるとされています。
また、肌や爪、髪を美しく保つためにも重要な成分です。

このほかにも、酒粕甘酒を作る「酒粕」には、花粉症の原因となる酵素「カテプシンB」の働きを抑える効果があるという報告があります。

効果的な「米麴甘酒」の飲み方

甘酒の飲み方にはいくつかの注意点があります。

・飲む量について

糖質が高いため効果を期待するあまり飲みすぎには注意が必要です。

1日の目安100ml程度を3~4回に分けて飲むことが効果的です。

・温度に注意

麹菌は高温に弱いという弱点があり、60℃以上になると動きを止めてしまいます。

寒い季節にはよく温めたくなりますが健康・美容効果のためには温める場合もひと肌程度を目安にしましょう。
市販されている甘酒は高熱殺菌しているものも多いため、米麹甘酒の効果を期待できる栄養素が含まれていない場合もあります。

甘酒の効果を最大限に活用したい方への<米麴甘酒レシピ>


米麹甘酒は炊飯器を利用して自宅でも作ることができます。

麹菌や多くの酵素が失活してしまう60℃を超えないことが最大の注意点です。

材料(6~8杯分)


・米1合 
・炊飯の水380ml 
・加える水360ml 
・米麹 (生の場合)400g(乾燥麹の場合)200g

①米を洗い炊飯器で炊きます。

②炊飯器は保温にした状態で、柔らかく炊き上がったご飯に水を加えます。

温度計を使い必ず60℃を超えないようにします。60℃を超えるようであれば少し水を加えて60℃を保ちます。

③そのままの状態で麹を加えしっかりと混ぜ合わせます。

④保温状態のまま炊飯器のふたを開け、ふたのかわりに濡れぶきんをかけて発酵させます。
この時も60℃を超えないように、蓋の開け具合で温度を調節しましょう。
甘みが出てトロッとしたペースト状になれば完成です。目安は8時間ほどですがその間に乾燥を防ぐためふたにしているふきんを2~3度湿らせます。

密閉容器に入れ冷蔵庫で1週間保存できます。


サラリとした甘酒にしたい場合は水やひと肌のお湯を100ml程度加える他、牛乳や豆乳で割る、果物と一緒にミキサーにかけてフルーツジュースに加えることもおすすめです。またペースト状の甘酒を調味料やドレッシングに使うなど毎日の生活に少しずつ取り入れることで健康や美容への効果がさらに高まります。

寒暖差の厳しい時期や花粉の季節、お肌は敏感肌に傾きやすくなります。

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